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学園④
第70話 「学園④」始まります。
入学式を終えた藤次郎達は各自教室の向かう為、教室分けの掲示板を見る。
「藤治郎はどの組だ」
孝太郎は振り返り尋ねた。
「俺か、俺は一組だな」
「よかったぁ、俺もだ。俺って人見知りする方やん」
「孝太郎がかぁ、ありえん」
二人は振り返り掲示板を背にして行こうとすると、隣にいた少女が超えかけた。
「あのぅ私もいっしょに良いですか?」
「君は」
藤治郎は少女に振り向くと答えた。
「エミリィー、 エミリィー・ルメールと言います」
ニッコリ笑う彼女に孝太郎が、
「俺、山野江孝太郎高虎よろしく」
右手をこめかみに持って行き軽く頭を下げた。
「俺は藤治郎よろしくなエミリィーさん」
「私も一組なんです。よろしくお願いします」
彼女は軽く頭を下げた。すると後ろから、
「なんやなんや皆同じ組かいな。儂は青山正清よろしゅうな。で、こいつがチヨ・クリストン、わしの幼馴染や」
「こいつ言うな。すみません大木が気悪せんといてなぁ」
ふざけあう二人微笑ましく藤次郎は眺めていた。
次回 学園⑤お楽しみに ^^) _旦~~