新居⑨
第64話 「新居⑨」始まります。
「光ネェ、カールと一緒になりてぇのか」
「そうねぇ、いい物件ね」
「おい、それがしは家か」
突っ込むカールを置いといて、吉政は続けた。
「親は何している」
「呉服屋」
「継ぐのはいるのか」
「兄が一人」
「そっかぁ残念だが、今のままでは無理だな」
「ねぇ、何とかなんないのかなぁ」
喜んで承諾してもらえると思った光江は、落胆していた。
「光ネェも知っているのじゃないか方法位さ、カールも知っているはずだよ」
首を傾げ考えるミツエに、小太刀を鞘ごと振り降ろす。
すかさず察知して避ける。が避けても姿勢は変わらず。瞬間移動する。ミツエの居た場所には小太刀の叩きこんだ跡が残っている。
驚くテール達は、一斉に突っ込んだ。
「「殿下」」「藤ちゃん」「次っちゃん」「藤次郎」「陛下」
「「「なにやってんの・ですか」」」」
これに首を傾げながら吉政は答える。
「遊び?」
「そんな遊びあるかぁ」
そんな突っ込みに、真面目に答える。
「あるんだな。これが二人の訓練兼遊びだ。でもよ光ネェちゃん俺より強いぞ。親父やらに仕込まれたからな。
しかし流石光ネェちゃんだ。本気の攻撃避けるんだかな」
次回「新居⑩」お楽しみにm(__)m