新居⑥
「新居⑥」始まります。
あれが霞の夫で、この世界の父上かぁ楽しくなりそうだな。
「秋津大帝国・国主であり、此処浪速地区の領主でもある。 木下吉政帝王殿下のおなーーーーーり」
おっ、勘助が呼んでいる。行くか。
襖の側にいる女中に合図を出すと、彼女は襖を開けた。
襖が開いたので、ゆっくり進み部屋の一段上がった畳
に座布団が置いてあるので、そこに座り周囲を見渡し、
入口付近にいる勘助に合図を送ると、勘助は、
「皆の者、面を上げよ」
室内に響き渡るような声を発した。
広間にいる者達を見渡した俺は、
「皆の者大儀である」
一斉に平伏する者達をみて、
「カール・ティラ、まずは座布団持って大林殿の隣に座るが良い」
カールが移動するのを確認して、
「カール。ティラーには筆頭家老として余を助け、公爵の地位を与える」
「はっ」
勘助の隣で平伏するカールを見て頷き、広間を見渡して、
「リュカ・ヘンリーはいるか」
「はっ」
「次席家老を務め、候爵を与える」
「次、ライリー・ドージ 」
「はい、わたくしで宜しくて」
「おうよ、侯爵を与える頼むぞ」
「お任せ下さい」
「次、リュカ・ヘンリー」
「はっ、謹んでお受け致しまする」
「次、田中清六」
「えっ私ですか?」
驚愕する清六を見て吉政は、
「他に誰が居る?異論は認めん男爵を与える」
それだけ言うと今一度広場を見渡し、
「奉行長はレイラ・ゲイル子爵だ。公平へに裁け」
次々と呼び役職を言い。一番奥にいる松之介を見つけた。
「警備長には松之介だ。それと松之介には、大川の性と男爵を与える励がよい」
「はっこの命に代えましても」
平伏して言う松之介だが余の嫌いな言葉があった為、遮った。
「ならぬ」
「えっ」
「自分の命軽々しく粗末にするな」
「も、申し訳有りません」
よしこの地区の事は、それで良いな。
次回「 新居⑦ 」 お楽しみに m(__)m