凱旋④
第54話 「凱旋④」始まります。
「続いて、冒険者テール・ウィルソン」
氏豊は一呼吸おいて、
「度重なる敵を我の言葉を守り兵と冒険者に指示を出して、後続を守りし事見事てあった。
よって、カサエル大公爵より後程言い渡す事だろう」
聴いている民衆たちは呆れていた。
「そして、藤次郎吉政・カサエル。其方は被害を喰い止め、敵を壊滅させて敵将を討ち取り事、見事である。
大公爵から聞いたが、大公爵の娘と婚約したとか、おめでとう。
その祝いに浪速地区を与えられるとか。うん良きかな。そこで、余からは藤平地区百四十七万石と淡道二十一万を与え国主として、泉国と木国を切り取り次第とする」
吉政は首を傾げ、マイティは驚いている。民達も驚いていて、驚きのあまり広場は静かになった。
が、理解したものから歓声が上がり広がっていった。
「叔父上本気ですか?それに彼は我が後を・・・」
「いいんじゃない?」
氏豊は微笑む。
「どうするかは彼次第だよ」
再び静かになると、氏豊は続けた。
「皆の者、新分国主の誕生である」
再び歓声が上がる。
次回「復活、秋津大帝国」お楽しみに m(__)m