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応戦⑦
第40話 「応戦⑦」始まります。
深呼吸した吉政はそのまま瞑想に入った。
それを見守る由紀達二百人。
半刻たったであろうか、吉政は瞑想をやめて周囲を見渡すと、
「たった今、沖合にいて砲撃してきた船隊である、魚人族が我が国の傘下になった。一刻後、敵後方への攻撃が始まる。
余は、今より前線に出る。その方たちは、新邸の南側にある街へ行き民の安全努めて欲しい。
この藤次郎の名に於いて遂行せよ。大将は由紀だ。副將にティラー兄妹と弥生だ。
霞らは此処にいて、
作戦はカールに任せる。その方らは新邸の南門内側に送る。皆の者
頼んだぞ」
そう言うと由紀達を、二十キロ離れた新邸に送り込んだ。
数十人だけ残された部屋を見て、唖然としている霞は、
吉政に詰め寄り、
「いったい何なの、こんな事魔法聞いた事ない。説明して」
「帰って来てから話す。すべて思い出した。」
まぁ話せる事だけだけど・・・
「でわ、行って来る」
そんな言葉を残し飛んで行った。
次回「応戦⑧」お楽しみに m(__)m