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わざわざすみません

第3話「わざわざすみません」始まります。

 彼を見た叔母は驚いて、すぐに弥生の部屋に通すと何処やら弥生のお古を持ってくると、紐を外すと難しそうな服をいとも簡単に脱がしていき、それに着かえさせ寝かすと、

 ボンボンみたいな子が妹みたいに可愛くすやすやと眠っているように見えた。

 でも男の子だよね。似合いすぎでしょ。えっ叔母さん何企んでんの?


「さて先生の元へ行きましょ、そうそう弥生は彼の側にいて」


 叔母はそう言うとニッコリ笑って私に手を出した。

 わーーやっぱり何か企んでいる。さっさと付いていった方がいいよね。

 私は叔母の手を借りて立ち上がると、部屋を出て扉を閉めて、

先生の待っているリビングへ行き隣に座った。


「先生方、わざわざすみません・お構いもせずに」


 と言いながら、お茶の煎れた湯飲みを5つ持ってきて、

テーブルに置き私の正面に座り、

先生と叔母は数分間だけど話をしていた。


「あの子のことなら心配要りません。後の事とはお任せ下さい。

彼ならぐっすり寝ていますので、

それと明日一日弥生と由紀さんは家の事情で欠席させますので、

担任の先生に伝えておいてください」

「解りました伝えておきます。今日は突然すいませんでした」

「いえいえ、弥生のした事ですので」

「でわ、失礼します」


 先生も何者なのか知りたかったようだ。

しかし叔母に根負けしたようで、

時より悔しそうな顔見せながら帰って行った。

 帰っていくのを見届けると、ユノを呼びつけ、私が此処に止まる事、

学校を休ませる事を父に言付ける様だ。

 叔母が部屋に戻って来たので、私は聴いてみた。


「弥生一人で大丈夫かな」

「大丈夫よ、看病ぐらい出来るでしょう」

「いえ、そうではなくて」


 私たちは中学三年生、男の子の二人きり目が覚めたたら女の子が居る。

 しかも、部屋の中に二人きり見た目弱そうでも、

召還に呼び出した内容が内容だけに、もしかするかもしれない。


「二人きりなのだから・・・」

「あーー大丈夫よ彼なら」


 笑顔で話す叔母に疑問を持った。

きっと名前を見たのだろう。叔母の知り合いの子、でも家族でない。

弥生も知らない子、危険だ。否定させてもらう。


「叔母様、しかしですねぇ」

「彼は私の義父上です」

「えーーーほんとなんですかぁ」

「由紀さん、弥生はどんな願いをして召還したか知っているの」

「はい。弥生が言うには、もっと強くなりたくて、

私と相性が良くて、先生になれる人だそうです」

「そうねぇ」


 叔母は暫く考えると、


「弥生だけでなく由紀さんにとっても、

そして由紀さんの父上にとっても、教師になり得るかな」

「えっ私や父上にですか」

「良い人材召還できたと思うよ。どうせなんだし、今のウチに物にしなさい。

私が許す」


 私が許すって言われても、何か照れるよね。

ん、 ちょっと待ってなんな肝心な事忘れてない?私、

 考えていた私に叔母が微笑みながら問いかける。


「ねぇ、由紀義母さん、顔赤いわよどうしたのかなぁ」


 あーーそうだったった。叔母さんの父さんだったぁ。

うーー言われ話も癪だなぁ、そうだ。


「赤くなど無いわよ、それより霞、弥生の様子見てきて」

「はーい」


 子供らしく出て行く叔母を見て勝ち誇っていた。


第4話「やっと気づかれたようですね」お楽しみに。

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