御屋形様の言葉
第29話「御屋形様の言葉」始まります。
霞は一番後ろにいる男を招き、吉政の隣隅に座らってもらった。
「皆の者、面を上げよ」
室内に霞の凛とした声が響きわたる。
「本日義兄であり領主のカサエル大公より使者が参っておる。心して聞くように」
「ごほん、初めまして私はカサエル家、家老、大林勘助です。御屋形様の言葉を伝えます」
勘助は吉政の方へ身体ごと向くと、
「木下藤次郎吉政、我が娘の夫として、貴殿に来月より津國の領主に任命する。さらに国王より公爵の地位を授与されることに相成った。励むように。の事です。異論は聴かんそうです」
勘助は主君である。マイティー・カサエル大公爵の言葉を伝えた。
「有り難くお受け致しまする」
吉政は勘助の方を向き平伏する。
「確かにお伝え申そう」 、
「大林様ありがとう御座いました」
霞は礼を言い一同を見渡して、
「皆の者聴いたか、我が父、藤次郎吉政は来月から領主に成る。我が誉れである。それまでに家を確立しようと思う。父上お願いします」
いきなり振られた吉政は驚いた。そら何も聴いていないのだから、だがある程度は構想を練っては居た。
「まず当木下家は領地経営組と事業経営組に別けようと思う。領地経営組は草香山を拠点として領地の顔になるような城作り、余と由紀はそこに住む。そこでティラー兄妹は使用人のトップとする。
そして事業経営組はここを本部にする。トップは霞・カサエルとする」
そして、
「他にも決める事はあるが今確定してる事である。よって今後移動等があるが、与えられた事を頑張って欲しい」
と吉政は締めくくった。
次回 「面接」 お楽しみに




