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何したの

第16話 「何したの」 始まります。

 吉政は踵を返すと三人の元へ戻ってきた。


「只今!」


 その言葉で由紀は我を戻した。


「ねぇ、藤ちゃん一体何したの」


 由紀は吉政の両腕を掴み揺らしながら話した。


「ちょ、ちょ由紀、落ち着いて」


 吉政の後ろには討伐した証である戦利品の討伐カードが、宙に浮いて、まだかまだかと待っている。


「これ落ち着いてですてぇ! どうやれば近付くだけで倒せるんですか?見た事も聞いた事もありませんわ!」


 由紀の声で二人が堅実世界に帰ってきた。


「ちゃんと説明して下さい」


 由紀は相変わらず吉政の揺らしている。


「だ・か・ら・落ち付けって、ドウドウドウ」


 吉政は掌を由紀に向け軽く押し出す仕草を数回し三回目の時、吉彦は前にいた由紀の背中を押す。


「えっ」


 当然由紀は前に蹌踉ける。だから当たるはず無い掌が由紀の身体を全身で受け止める。


「御免」


 吉政はとっさに謝罪する由紀を真っ直ぐ立たせる。


「藤ちゃんありがと」


 由紀は振り向き、押した犯人を睨み付ける。そこには一人しか居ない。


「マートン」

「すいませんでした。蹌踉けてしまいました」


 吉彦はとっさに足場を理由にしたが明らかにあり得なかった。


「まぁいいわそう言う事にしておきましょ」

「会長、ありがとう御座います」


 吉彦は素直に言うが、由紀は側に弥生が居ない事に気付く。


「あれぇ、弥生は?」

「あっち」


 吉政は後ろに腕を伸ばし弥生の居る所を教える。


「あっカードだ」


由紀は弥生がカードを掴もうと、行動した事に気が付いた。

 弥生が掴もうと手を伸ばした時、吉政は二十メートルを一瞬で距離を縮めるとカードを掴む。


「弥生、惜しかったな。余を出し抜く事など不可能と知るがよい、弥生の行動はお見通しよ。霞に似てるからなぁ」

「狡い」


 膨れる弥生をほっといて先に行く。


「さっさと次行くぞー」

秋桜畑をお読みの皆様、本年度は読みに来ていただきましてありがとう御座います。

来年もよろしくお願いします。

次回「初めて見たよ」1月13日予定です お楽しみにお待ち下さい m(__)m

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