進軍⑩
大変遅くなりました m(__)m
第133話 「進軍⑩」始まります。
俺は暫くして目が覚めた。
「ここは?」
周りを見渡し側にいた由紀に問いかける。
「おはよう。広間のある奥の部屋ですわ」
「じっちゃん。やっと起きたのね」
弥生が四つん這いになり近づいて覗き込む。
心配かけたようだ。二人の表情が物語っている。
「ああ、起きたぞ疲れが溜まっていたのだろう」
俺はありふれた言葉言う。
「まぁ、そう言う事にしておくわ」
弥生は膨れながら言う。
「弥生、光江と霞に博太郎殿を連れて供に来てと伝えて」
「解った。じゃ行って来る」
弥生が出ていくのを顔だけで見送ると、
「膝」
一言だけ言うと由紀は察したようで、差し出してくる。此れが又良い。落ち着くのだ。由紀は自らの膝の上にある俺の顔をて微笑む。その顔を見て俺は、目を瞑り思考する。
一刻後、光江と霞に博太郎がそろって俺の元へやってくる。
「あらあら、御機嫌のようね」
霞が膨らましながら俺を見て呟くと、伯父も載ってきて、
「羨ましい限りだ是非変わって欲しいもんだ」
「でしょ~」
由紀の隣に座ると、強引に俺の頭を膝の上に載せた。
「大きい娘のも良いもんでしょ」
はぁ何言っても無駄かぁ
伯父の方を見れば頷いている。
「のぉ藤治郎儂らを呼んで用が有ったのでは無いか」
「そうだった」
起きあがろうにも押さえつけられている為、動けなかったので、仕方ないからそのままの体勢で話した。
「まず佐々木親子だが解った事がある。その上で聞きたい事がある。母親は寿桂尼殿そして息子のカインは今川義元殿と判明しました。そこで問題になるのは室都にいる氏豊殿との関係だ。伯父上何か知らないか?」
「そうよのぅ」
右手を顎に当て思い出そうとして、手を叩く。
「それなら千伽がよく知っているはずだ」
「なら、霞呼んできてくれ」
霞は慌てて、部屋を出て行った。暫くして霞に連れられ千伽が、入ってきた。
次回「進軍⑪」 お楽しみに m(__)m