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進軍②

ごめんなさい。ごめんなさいm(__)m 

でわ、

第125話 「進軍②」始まります m(__)m



 一刻後、マイティ・カサエル大公爵軍を先頭に、古津に向けて進軍を開始する。四半刻後藤治郎達も出立する。

 エミリー・スペンサー大公爵が先頭になり二列に並んで・・

 その後ろには学園の生徒たち、つまり余の教室の仲間達。


 どう見ても、これは父兄同伴の遠足だな。


 苦笑いをしながら妻の由紀と並びエミリー・スペンサー先生に付いて行く。

 余の後ろには弥生とミツエ。そして麻綾と千伽、霞とカルロ

ス、紫屋博太郎とカルロスが並ぶ。


 峠も過ぎ下るだけ目の前にはマザー海が広がっていた。

 皆が立ち止まってその風景を楽しんでいた。


「さっさと下りるぞ」


 藤治郎の言葉に渋々下りていく。


「藤治郎、もう少し堪能してても良かったんじゃないか」


 後ろを向きながらロバートは愚痴った。他の生徒も頷いた。


「おい、ロバート前を向かねぇと滑るぞ」

「うるせぇ」


 いい終わると同時に滑り尻餅を突いていた。


「ほら見ろ、言わんこっちゃない」


 生徒達の爆笑に、


「お前らもちゃんと足元見ておくようにな。見て無いとこのように滑るからな」


「流石、組長だ。自ら悪い見本を見せるとは大したもんだ」

「おうよ」


 組友の言葉に、今度はしっかりと足元を見ながら、ロバートは腕を上げ答えた。


 軍は進み、古津に到着すると城門前に通路を開けて二列に並んだ兵達が立っていた。その通路を真っ直ぐ藤治郎の方へ向かってくる者がいた。


「帝王陛下、お待ちしておりました」


 藤治郎が前に出て来た事で、行列の前で片膝を付き、腰に差している刀を右側に置いた。


「この城の城代をしてますオルチレァー・ボースキーと申します。我が兄ビンチェレの名代として参りました。本来ならば兄自ら出向くのが筋ではありますが、本丸を明け渡すべき・・」

「あい解ったがすぐに辞めさせ元に戻せ。余は二の丸で良い」


 オルチレァーは横にいた兵に伝令を走らせ、其れを見届けると、


「陛下、皇后様まずは三ノ丸にて御休息を、兵も長旅にお疲れでありましょう。粥でも御用意させましょう」

「うむ」


 藤治郎は軽く返事をして、


「ロバート、弥生に伝令。全軍総指揮任せると、ミツエ、父上、母上参りますぞ」


 言い放つとオルチレアーに付いて行った。

 ロバートは藤治郎の言葉を、弥生に告げると、彼女は暫し考えた後、


「加賀爺とエミリー先生ちょっと来てくれる」


 カールとエミリー・スペンサーを側に来させると、事情を説明する。


「なれば、城の兵を先導して広場七と門三にして門指揮を忠俊・ドン・ジュアンとと紫屋殿とムシュ様にすれば宜しいかと」

「流石加賀じゃ、それで行きますわよ」

「御意」

「いいわねそれ」


 エミリー・スペンサーが同意したので、弥生は尋ねた。


「城の兵に告ぐ、妾は陛下の姉・弥生である。皆に頼みたい事があります。先導して三ノ丸の広場に連れて行って欲しい頼めますか」

「では、我らに付いてきて下さい」

「でわ皆の者付いて参れ」


 代表して一人の城兵が答え、その言葉に頷くと弥生は、後方に聞こえるように拡声器を使い言った。

 城内に入ると、弥生達は二手にカールの指示で別れた。

 藤治郎達はオルチレアーについて二ノ丸の大広間に入りくつろいでいた。



次回 「進軍③」お楽しみに ごめん

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