魔王軍を叩け⑨
第123話 「魔王軍を叩け⑨」始まります m(__)m
「かかれーー」
家勝の声が響き渡る。彼の目の前には、元上司でもある頭成茶々政教がいる。
山を下りる途中で魔法隊より先制攻撃を行い、敵を此方に引きこんだ。
「我に続けー」
信直も自慢の騎馬隊で総大将の家勝を追い着き、
「権六、先に行くでなぁ」
と言いながら、抜いて行った。その騎馬に乗る信直をさらに走って追い抜いていく少女。
「針田殿はごゆるりと参られませーー」
信直が駆けに駆け、戦場に到着したとき、敵将である頭成茶々政教の胴は上下に別れており、絶命していた。十万もの兵と共に。
その中心には、三人の少年少女が居た。
「おー針田殿か、すまぬがこの辺りの塵を集め隅にまとめておく様に」
そこにいた。少年に頼まれたが、何故か断れず動くのだったが、
「なぁ、我ら何しているのかのぅ。あの者達は何者じゃ」
問われた信直も首を傾げ、
「儂にもわからん」
手を動かしながら家臣共に働くのであった。
半刻もすると、続々と将達が集まって来た。
藤吉郎が東の方に向かうと、由紀、弥生、霞、ミツエ、そしてマイティ・カサエルが東へと向かい壇上に上がった。
壇上に六人がそろった時、
「皆の者、控えよ国王の御前である」
次頭大公爵であるマイティ・カサエルが西を向き様叫んだ。
弟であるカルロス・カサエルが作った魔道具、拡声器を使用した為、全兵及び周辺の住民まで注目される事になった。
次回 「進軍」お楽しみに m(__)m