魔王軍を叩け⑥
題120話 「魔王軍を叩け⑥」始まります。
「何故、あやつが儂らの上官なのじゃ、ありえんじゃろ。
政事駄目、戦略駄目、この時勢の必要なもが掛けて居る。儂らの、どちらかが上に立つ事が出来たなら何とでもなるだろうに、幼なじみと言うだけで女に見栄を張るだけのやつに、もっと言い奴に付きたかったなぁ」
「しかしだなぁ、もろた領地があそこじゃしゃないて」
「しかしだなぁ」
「いっそやるか」
「それだ。五郎の悪い所は、儂の前の親父が言っておったわ。
お前ほど解りやすい奴はいないって」
「はぁ、安芸殿はそう言っておられたか」
政秋と隆房は自分自身を愁い溜息をついた。
そんな時、後ろから声がした。
「ならば、私達に付きますか?」
二人は声に驚き振り返った。
振り返ると二人の女性が
「何奴!」
「あーー、五郎待て」
五郎は身構えたが、次郎はマジマジと右手で顎を掴みながら凝視していた。
「おーー、思い出した。エミリー・鳳殿ではござらんか」
「政秋様とその御友人なら我が主に紹介しますよ、悪いようにはしませんよ。」
「次郎、その女性との関係は?」
「イヤー何、武道の弟子だ」
「これは良い縁だ」
「そうだろう、で その御主人様は?」
「この戦の総大将、木下吉政様です」
「ん、五郎紹介は良いのじゃが儂らは大丈夫なのか」
「ここは乗った方がよいと儂の感がそう言って居る」
「んーー、よし儂も乗った。エミリー殿宜しいかな」
「じゃ付いてきてよ」
二人は二人の女性について吉政の元へ行くのであった。
次回 「魔王軍を叩け⑦」 お楽しみにm(__)m