表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/143

復活

第12話 「復活」始まります。


 此処マザーレイク魔王国では、一人の魔族によって魔王が目覚めた。

魔王は、上半身を起こすと、周りを見渡した。

 確か見た事があるような建物の中に居るみたいだ。

 彼が起きあがった事に気付いた側付きの中年男性が声掛けた。


「復活おめでとう御座います。お元気になられ執着至極に御座います」


 余の前に手の平を胸に当て、お辞儀をしているが何やつ?余の知らない者ではあるが、話し方からして部下か手下か爺か?


「面を上げよ、余を起こしたはそちか、いつからそこにいる」

「はっ、約二百年で御座います」

「言え」

「私、マベラス・ダニエルと申します。」


 再び頭を下げ、話し出した。


「先日アルマー王国では数人の勇者が召還された模様」

「だからどうした」


 勇者だとぉ、何者だろうか、聴いた事無い言葉に足蹴にしょうかと、想ったが余にとって、いつ何時でも情報は早く仕入れるに限る。それに今は訳の解らん所にいるからな、


「まさか、それだけの事で余の眠りを妨げたのではあるまいな」

「滅相も御座いませんが過去の事もありますのでご報告しました」


 ほう、過去の経験か、なかなか良い判断だな。


「マベラスとやら全軍の総指揮を任せる」

「えっ」


 驚いたマベラスは主を視た。


「聞こえなかったのか」

「二度とは言わん。魔族長となり五名選出させろ。

そして配下の者共に別部隊に世界を調べさせよ。

この国の事もすべてだ。

それから余の気に入った報告には出来る限り想いのままじゃ」  


 彼は再び驚いた。魔王は今まで独裁的に恐怖で支配していた。


「証もない報告は罰も与える。気を引き締めて調べ上げろ」

「御意」


 彼は、無意識に魔王の提案に賛同していた。


「そうじゃ、民の様子はどうだ。よく働き、余を崇めておるか?

良いと想う事を我らがやっていても民がそう思わなければ意味がない。

解るかマベラス、頼んだぞ」

「御意」


 やはり、病で倒れられてから良いように変わられた。それでこそ尊愛する我が主。早速動きますか。

 マベラスが出って行った事により魔王は、


「さて報告が上がるまでもう一眠りするか」

次回「何故動かぬ」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ