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魔王軍を叩け②

第116話 「魔王軍を叩け②」始まります。 

 ミツエは呆れていた。マイティ・カサエル大公爵以下各将達の現実逃避に。


「伊勢中納言よ忘れたのかよ。それに貴様ら戦舐めてねぃか?敵は殺しに来てんるだよ。解っているのかよ陛下の実父の近江太閤様は味方には甘いが敵には徹底的にしていたわよ。弥生あんたにも言ってんの」

「貴様、貴族に向かって何て言い愚さしている。身を弁えよ」


 ミツエの言葉にカサエル家の家老、大林勘助が噛み付いた。


「勘助殿、そなたもこっちに来て腕が鈍ったか御屋形様も草葉の陰で泣いて居るかもしれんのう」

「もしや」


 勘助にとって御屋形様とはたった一人の事を指す。そのことを思い出したか押し黙ってしまった。


「それに、陛下の言葉聴いてなかったのかい。陛下は「壊滅させてもかまわん」と仰ったのよ」

「それは着なくても良いという事では?」

「あっそうね勘助殿なら解らないでしょうね。でも伊勢、貴方なら解るわよね陛下の御伽衆を兼ねていたんだから」


 マイティはミツエの言葉で思い出す当時の事を。ミツエは表情を見て安堵すると、


「陛下は「壊滅させよ」と仰ったのよ。伊勢、貴方ならどうすればよいか解るわよね」


 マイティは立ち上がると、


「先陣は炎の中へ銃弾を撃ち込め、魔法砲撃隊も同様である。

敵は混乱中である敵は生かすな。後陣騎馬隊いつでも出れるようにしておけ、ウィルソンもいつでも行けるよう準備を怠るな」


 陣内にいる将達に指示を飛ばす。


「出来るじゃない」

「はっ」


 ミツエに頭を下げるマイティ見て、彼女は微笑んで、吉政に念話を飛ばした。


 それを受けた藤治郎はニヤリと微笑み、


『流石に我が頭脳だけある。これからも頼むよ光ネェ』

『褒美は前のでいいよ』

『解った』


 ミツエと藤治郎がこんな会話をしているとは知らず、総大将のマイティ・カサエルは戦局を見ながら次出す指示のタイミングを図っていた。

次回「魔王軍を叩け③」 お楽しみにm(__)m


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