内戦から?戦争へ⑤
第107話 「内戦から?戦争へ⑤」始まります。
内戦?から戦争へ⑤
反乱を起こした者達の処分を下した藤治郎は、後ろを向いて微笑んだ。
「じゃ入ろっか。」
城内の畳の広間に入ると、二段上にある座布団に座り込む。
「もうじき皆揃うだろう。その後、今後の話をしていこう」
一刻経った頃、マイティ・カサエルが率いる将兵達がやって来た。もちろん広間に入ってきたのは、草香政務局の一室で集まった者達だ。
「揃ったか」
藤治郎の声に皆が頷いた。
「皆に報告しておく。六郎・リオフィノの内乱だが、そんな単純なことでないことが判明した。
これはマザーレイク魔王国の侵攻である事が解った。敵のねらいは室都領と領主の首、こちらは囮である。
よって、この侵攻を止め我が領土を返して貰う事にした」
藤治郎の報告に室内はざわめいた。
「静まれ、まず一つ、余は今し方、前方にある敵を余の配下にする事に成功した。と言っても魔王国の先鋒に過ぎない。
よって敵さんが来るまで、明日から前方の元敵さんと軍事訓練を行う。敵総大将は我が叔父上とは言え、指揮するのは謀略の天才気を抜くなよ。
そして初戦の先陣をマーク、後陣をウィルソンに。尚ウィルソンには兵一千を与える。存分に戦え」
「御意」
ウィルソンは平伏しつつ答えた。
「でわ、各々方暫しの実戦訓練を楽しもうではないか」
藤治郎は高々と宣言した。
そして翌日、藤次郎の前方にはゴブリン隊が集結して、後方ににコボルト隊両サイドに混合隊計四百五十がいた。
「何とも言い難い風景だな。マーク存分に蹴散らしてこいウィルソン指揮も任せる帝国の先陣大将して存分に思い知らせ来い」
「「おーーーー」」
兵は腕を突き上げ鼓舞をする。
次回「内戦から?戦争へ⑥」お楽しみに m(__)m