内戦から?戦争へ②
第104話 「内戦から?戦争へ②」
暫し考えていた彦太郎は、
「ほう、藤治郎の今の母上は優秀じゃの。先程の弥生と言う娘と友に儂の拠点に着いたみたいじゃ。
儂からの手土産を活用するつもりじゃな。まぁ今すぐとはいかんがマザーレイク領とアサン領ウマシ領それにじゃカシマ領を、支配下に置く事が可能になりそうじゃわ。それに、可能から確定にしなきゃならんの。
策多きは勝ち、策少なきは負ける。戦場は我が方に誘うべし。戦は最後の一手とすべし。
で今すべきは我らと戦う事。藤治郎よ、暫し遊ぼうではないか?さすれば勝機も必然的に現れるであろう。
娘の事頼んだぞ」
そう言い残すと彦太郎は消えた。
残された者は狐に包まれて唖然としている。
「殿下、どうなされますか?」
カールは藤治郎に聴いた。
「麻綾聴いていたか?マザーレイク領の様子を見てこい」
「はい」
藤治郎の後ろに透明になり控えていた麻綾は、一瞬姿を現し返事をして消えた。
麻綾の事を知らない者は驚愕し知っている者は呆れていた。
「藤治郎、今のは誰だ」
ロバートは吠えた。
「俺の目だよ」
藤治郎は呆れながら答えた。ロバートは意味解らず藤治郎に解答を求めた。
「なんだよ其れ。」
情報をいかに早く知る事が出来るか?それが勝つ秘訣である。
「落ち着いて考えろ」
藤治郎は、それだけ言い放ち、周囲を見渡し立ち上がると、
「帰るか」
藤治郎達は、別荘を後にした。
次回「内戦から?戦争へ③」 お楽しみに?