内戦?から戦争へ
第103話 「内戦?から戦争に」始まります。
「なぁ、藤次郎よ儂らを配下にしたとしてどう戦いどう戦う」
彦太郎は微笑みながら問う。
一同も藤治郎の見て答えを待つ。
「まだ敵である叔父上に答える事はありませんよ」
「見事である。ではこれではどうじゃ」
藤治郎の前に差し出されたのは一枚の紙、誓詞だ。
「答えは同じです。だの紙切れ一枚どうにもなるでしょ」
「これならばどうだ」
彦太郎は四枚の紙を机に置いた。
藤治郎はその紙を眺め、その四枚に名前等を書き血判を押した。そのうち二枚を弥生に渡し命じた。
「霞に渡し余が任したと伝えよ」
弥生が消えた事を藤治郎が確認すると、
「流石に叔父上です。まさかこんな物まで用意しているとは思いませんでしたよ。完敗です。これで私はあなた方を養うしかありません」
藤治郎は諦めて話した。
「で、どう攻める」
藤治郎は根負けして攻め方を話した。
「藤治郎様、宜しいでしょうか?」
藤治郎が国王と知ってしまったロバートが恐る恐る声を掛けた。
「様なんて要らないよ身内だけだし同級生だろ。それでどうしたのロバート」
「紙切れ一枚でそんな事まで話して宜しいので」
国王から良いと言われてもロバートにとって気が引けないでいた。
「文面もそうなんだけど、問題は此の紙なんだ。
これは神の契約書と言って反古にすると死んでしまい。魂は二度と出れない所に封じられるという代もんでね。最上級の契約書なんだよ。
つまり、叔父上は其処までの覚悟を決めていたという事さ」
藤治郎はロバートだけでなく、その場にいる者皆顔を見渡しながら説明する。
次回「内戦?から戦争へ②」