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大博打

作者: 尚文産商堂

さあ勝負だ。


一体どれだけの時が流れたか。

一体どれだけの金が溶けたか。

それらは俺からは見えない。

むしろ積み上がっていくチップの数に目が回りそうだ。


こんなはずじゃなかった、と後悔した時にはもう遅い。

よく言われることではあるものの、ここまで差がついてしまうとは到底思いもしなかった。

おれはただ、ラスベガスに来た思い出作りに、自分にとってはちょっと高額の百ドルチップをかけただけだったんだ。

それがポーカーではストレートフラッシュが出て周りがどよめき、あれよあれよという間に金額が釣り上がり、そうこうしているうちに面白そうだからという理由だけでオーナーが見ている前での大勝負となってしまっていた。

今や百万ドルじゃ足りないぐらいのチップが横に置かれ、最後の大博打として俺は挑んでいる。

種類はポーカーではなく、ブラックジャックだ。


「……ヒット」

サッとカードが飛んでくる。

伏せられているものを見て、安堵のため息をついた。

手札は19、いまディーラーには10が来ている。

次の1枚がすべてを決める。

そして最後の1枚がディーラーが開ける。


結局、日本には200万ドルを超える現金を持ち込む羽目になった。

一応は日本国内にもある銀行で使える小切手を発行してもらい、国内に持ち込んだ。

税関でも正確に申告をしたため、あとは口座に放り込んでもらうだけだ。

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