表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
120/178

第118話 “咆哮竜” vs “魔装戦士”──火花、交錯す。

 フォルティア荒野。


 その奥地、うっそうと茂る黒樹の森の中。一本の広場が、ぽっかりと開けていた。


 濃密な魔力の気配が土と葉に染み込み、空には巨大な怪鳥の鳴き声が響いている。


 樹々の合間では、魔力を餌とする異形の虫が、ぶうん……と羽音を鳴らし、黒い群れを作っていた。


 この地に、安らぎの気配はない。


 あるのは“生きるか死ぬか”だけ。まさに、この世界における“弱肉強食”の象徴だった。


 


 そんな薄暗く、濁った空気の中心で──ふたりの影が、向かい合っていた。


 


 一方は、機械的な装甲に身を包んだ変身戦士。


 鋲の打たれたロングコート風のアーマーが風に揺れ、腰のベルトが機械音と共に紫光を燈していた。


 もう一方は、ミニスカのボディコンスーツに身を包んだ女性。


 その背からは、黒銀の竜腕が二本、禍々しくも美しく伸び、更に巨大な翼のような構造体が控えめに震えていた。


 


 ──リュナと、鬼塚玲司。


 


 最悪の相性にして、最も燃える対峙だった。


 


 「な、なにそれ……!? なにそれ!!」




 リュナが叫んだ。金の瞳が、獣のように爛々と輝いている。




 「どーなってんすか、それ!? 変身ってヤツ!? なんで!? どうやってんすか!? 

……かっこよ!!つーか、うらやま!!」


 


 まるで“変身ヒーローのガチファン”そのもののテンションだった。


 彼女は敵であるはずの鬼塚を、純粋に“すげぇ”という顔で見つめていた。


 


 ……だが。


 鬼塚はわずかにたじろいだ。

 ほんの一瞬、その反応に面食らう。


 


 (……なに言ってんだ、コイツ)


 


 「……くだらねぇ、"演技"かましやがって」




 冷たく言い捨てる。




 「“咆哮竜ザグリュナ”──てめぇは、地獄みてぇなこの荒野を支配してた、血も涙もねぇ化け物だろうが」


 


 顔を覆う双角の仮面が、感情を隠していた。


 だがその声は、確かに怒っていた。


 


 「人間のフリして、こっちの隙を作ろうって腹かよ……あぁ?」


 


 リュナの目が、ピクリと吊り上がった。


 表情が、カチリと切り替わる。


 


 「──あ?」


 


 声色が低く、鋭くなる。


 


 「テメーに……あーしの何が分かんだよ、ガキんちょが」




 ボディコンの背から、竜腕が重々しく持ち上がる。黒銀の鱗が、音もなく軋んだ。




 「ちょっと"カッコいいスキル"使えたくらいで、調子乗ってんじゃねぇーっすよ?」


 


 その一言に、鬼塚の表情もまた変わった。


 怒りを通り越して、憎悪の色が滲む。


 


 「……化け物が、人間みてぇな真似してんじゃねぇ」




 拳を握る。紫の雷光が、メリケンサック状の装甲にひび割れのように走った。




 「退治してやるよ。人間の“敵”をな──ッ!!」


 


 だが、その言葉に、リュナの目が揺れる。


 少しだけ、切なげな色が滲んだ。


 


 「……あーしは……もう、“化け物”なんかじゃない……」


 


 かつては間違いなく“魔竜”だった。


 その力で森を、荒野を、そして人間をも蹂躙した過去がある。


 けれど今は──違う。


 ブリジットの笑顔がある。


 アルドの背中がある。


 フェンリル(犬)達の声がある。


 “家族”という言葉が、胸の奥で静かに、しかし力強く息づいていた。


 


 「……今のあーしは、家族なんすよ……皆の」


 


 その言葉を噛み締めるように、小さく、マスクに手を添えた。


 


 ──スッ。


 黒いマスクを顎の下まで下げると、リュナは低く、囁くように叫んだ。


 


 「──『動くな』。」


 


 空気が弾けた。


 大気を震わせる重低音。


 “咆哮”というスキルが、鬼塚の全身を呑み込もうと襲いかかった。


 魔力が揺れる。魂を圧迫し、意識を凍らせる。


 普通の人間なら──ここで完全に動きを封じられる。


 


 だが──


 


 「効かねぇ……ッ!!」


 


 鬼塚は叫んだ。

 紫電が逆流し、咆哮の波を打ち消した。




 (やっぱ……効かないっすね。こいつ、“耐性スキル”持ちってヤツっすか)




 リュナが、内心でぽつりと呟いた。


 


 「……(めずら)し。」


 


 鬼塚はすでに、走っていた。


 砲弾のような加速。紫の火花を散らしながら、一直線にリュナへ突進する。


 


 リュナは、即座に竜腕を振るう。


 ぶおん、と唸るような音と共に、鋭く斬りかかる影が振り下ろされた。


 


 だが──


 


 「──はッ!」


 


 鬼塚が、踏み切った。


 そのまま空中で一回転。ムーンサルトの軌道を描きながら、リュナに向けて真っ直ぐに足を伸ばす。


 紫の魔力が蹴り足に集まり、裂空のような軌跡が走る。


 


 まさに、ヒーローキック。


 


 「へぇ……!!」


 


 リュナの口から、素直な驚きが漏れた。


 即座に反対の竜腕でガード。


 ──が、それでも衝撃は強く、ズザザァァッと、リュナの足元の地面が滑る。


 竜の腕をもってしても、真正面からの一撃には完全には抗えなかった。


 


 (このパワー……)


 (人間のクセに、ここまでの威力……久々っすね、マジで)


 


 鬼塚は、着地の反動で砂煙を巻き上げた。


 そして、叫ぶ。


 


 「……そのクソみてぇな洗脳スキルは、俺には効かねぇ……!」


 


 拳を握り直す。


 その姿は、もはや不良ではなかった。


 ヒーローそのものだった。


 


 「──覚悟しろや、化け物が」


 「てめぇをブチのめして……俺達は、帰るんだよッ!!」


 


 リュナは、肩をすくめた。


 


 「……いや、帰りたきゃ勝手に帰れし。あーし、関係ないじゃん」


 


 その言葉には、呆れたような、少しだけ意外ようなな響きがあった。


 


 「……ま、何言ってんのかよく分かんねーけど」


 


 リュナは、小さくつぶやく。


 


 「姉さんとフレキっちを、鎖でぐるぐる巻きにした件──」


 「……あれは、ちょーっと許せないっすね……?」


 


 背中の翼が、バサリと音を立てて広がる。


 黒銀の竜腕は左右に構えられ、その爪先が、鬼塚をまっすぐに狙っていた。


 


 リュナの本体は──まるでファッションモデルのようなポーズで、腕を組んだまま。


 その瞳だけが、氷のように鋭く輝いていた。


 


 戦闘の気配が、急速に満ちていく。


 風が止まり、鳥が鳴きやむ。


 


 ──この一撃は、決して軽くない。


 


 リュナと鬼塚玲司。


 それぞれの正義と願いが、いま──ぶつかろうとしていた。




 ◇◆◇




 ──惑わされるな。


 鬼塚玲司は、戦闘の最中にもその言葉を何度も反芻していた。


 


 (……騙されるな。あれは、“魔竜”だ)


 


 目の前の女は、人間の皮をかぶっているだけの存在だ。


 笑って、しゃべって、何かを大切そうに語ってみせる。


 だがそれは、きっと演技だ。心を緩めさせるための、冷酷な“擬態”。


 


 (人間みてぇな仕草や言葉で、俺を迷わせようとしてやがる……)


 


 拳を強く握る。

 両手の魔装から、紫の火花が散った。


 


 (……情けをかけるな。流されるな。仕留めろ……! 迷ったら、あの女に……天野や、佐川を殺されるぞ……!)


 


 意識を一点に集中させる。

 ──“敵”は目の前にいる。


 


 「……覚悟しろよ、“化け物”」


 


 鬼塚は、腰のベルトに手を伸ばした。


 その中心、歯車のような金属パーツを、親指で──


 


 ギュイン、ギュイン……!


 


 二度、力強く回す。


 その瞬間、ベルトのバックル"獏羅天盤(ばくらてんばん)"が唸り声のような機械音を発した。


 


 『インカネーション! ブチブチ──ブッチ斬リ!!』


 


 金属音の混ざった声が、空気を裂いた。


 リュナが「はっ!?」と目を丸くする。


 


 「なにそれ!? ベルト、しゃべんの!? え、ちょ、マジすか!?」


 


 思わず声を弾ませ、瞳がキラッと輝く。


 その反応に、鬼塚は思わずむっとする。


 


 「……んなこと気にしてる場合かよッ!!」


 


 怒鳴り声と同時に、鬼塚の両拳に魔力が集中する。


 紫の光がうねり、メリケンサック状の装甲が再構成されていく。


 金属の音が鳴り、拳の側面から──紫色のビーム状の刃が、シュィィンと光を引いて展開された。


 逆手に構えた両拳の刃は、まるで双剣のよう。


 鋭利で、そして暴力的に美しかった。


 リュナは、その姿を目にして──つい、にやけてしまう。


 


 「ヤッバ……! なにそれ、ちょーオモロ……!」


 


 「ウッゼェんだよ!!」


 


 鬼塚が地を蹴った。


 咆哮のような勢いで駆け出し、そのまま一直線にリュナへ向かって突進。


 リュナは、背後の巨大な竜腕をブン、と振りかぶる。




 「ま、ぶちのめしてからじっくり観察するっすかね……ッ!」


 


 ドゴォン!!


 竜腕が地面を叩きつけた衝撃で、砂塵が盛大に舞い上がる。


 


 しかし──


 


 「……ッ、な……!」


 


 リュナの目が驚きに見開かれた。


 鬼塚は、その振り下ろされた竜腕の“上”を、跳躍の勢いを乗せたまま駆け上がってきていたのだ。


 まるで傾斜のついた細い梯子を全力疾走するような無茶な動き。


 


 「させるかよ……ッ!」


 


 鬼塚は、勢いそのままに両腕を引き、ビーム刃をリュナの胴に向けて一閃!


 


 だが──


 


 「甘ぇっすよ、ガキ!」


 


 リュナのもう一方の竜腕が、即座に反応。


 掌で鬼塚の右の刃を受け止め、ガキィンと魔力の火花を散らす。


 さらに、左の脚が軽やかに跳ね上がり──


 


 「はっ!」


 


 鬼塚の左手のビーム刃を、脚で蹴り上げて弾き飛ばした。


 


 ガンッ!


 


 鬼塚の身体がわずかに浮き、軌道を逸らされる。


 


 「……っ、ちっ!」


 


 空中で体勢を整えつつ、鬼塚は舌打ちしながら言い放つ。


 


 「その格好で蹴りたぁ……! やっぱ、“化け物”にゃ恥じらいってもんがねぇらしいな……!」


 


 憎まれ口のつもりだった。


 けれど、それを聞いたリュナは──


 


 「……タダ見してんじゃねーよ、エロガキ……ッ!!」


 


 ギザ歯を見せて、悪戯っぽくニィッと笑う。


 その表情には、怒りも呆れも混ざっていたが──

 どこか、楽しそうでもあった。


 


 「気になんなら、目ぇつぶって戦えっつーの!」


 


 鬼塚は、地面を蹴ってバク宙するように後方へ跳び、再び距離を取る。


 その背中に、まだほんのかすかに残る“咆哮”の余韻が、じわりと揺れていた。


 


 (くそ……完全には防げてねぇか……)


 


 だが、拳を見れば、確かにリュナの竜腕には“感触”があった。


 ただの演出じゃない。


 この装備、このスキルは──確かに、“通じる”。


 


 「……上等だ、咆哮竜。」




 紫電が拳に踊る。


 


 「次は……もっと“派手に”いくぜ……!」




 ◇◆◇




 砂塵が舞う中、鬼塚玲司はふたたびバク宙で距離を取った。


 地を踏み締め、砂の上を滑るように後退し、次の構えに備える。


 


 リュナは、その姿をじっと見つめながら──ふと、左の竜腕に違和感を覚えた。


 


 (……ん?)


 


 先ほど、鬼塚のビーム刃を掌で受け止めたその場所。


 そこに、細く赤い線が走っていた。


 黒銀の鱗が、数枚ほど断たれ、じわりと血が滲んでいる。


 


 「……へぇ……」


 


 思わず、小さく呟く。


 


 (あーしの鱗を切り裂いたってことは……)


 (あの攻撃、ガチで“通る”ってことっすよね)


 


 竜種の中でも上位に位置する咆哮竜、その“外皮”を削るには並の攻撃力では足りない。


 それを真正面から打ち込んできた、このガキは──


 


 (……やっぱ、ただの人間にしちゃ、やるヤツっすね〜……)


 


 リュナの口元に、わずかに戦意のこもった笑みが浮かんだ。


 


 一方、鬼塚はと言えば。


 傷つけた手応えを感じながらも、すぐさま次の一手に移っていた。


 


 「──いくぜ、“獏羅天盤(ばくらてんばん)”」


 


 腰のベルトに手を伸ばす。


 中央の歯車状パーツを、今度は──三度、強く回す。


 


 ギュイン、ギュイン、ギュイィィンッ!


 


 金属が軋む音と共に、再び機械的なボイスが響き渡る。


 


 『インカネーション! メタメタ──メッタ撃チ!!』


 


 その宣言と共に、鬼塚の両拳に紫の魔力が一気に集まる。


 火花が弾け、金属の質感を持った魔力構成体が具現化されていく。



 ──双拳の形が、変わった。


 

 両腕に巻き付くような砲身。


 銃口のような開口部が膨れ、魔力を込めたフィンが展開。


 まるで、左右それぞれに“ガトリングガン”を組み込んだようなフォルム。


 


 キュイイイイイイン……!


 


 回転が始まる。

 紫電の粒子が銃口の内部で渦巻き、殺意を凝縮していく。


 


 「くらいやがれェ!!」


 


 ──ズドドドドドドドドドドッ!!!


 


 両拳から、紫色の魔力弾が高速連射された。


 まるで嵐のように、数百発の砲撃が一斉に吐き出される。


 熱と衝撃が地を裂き、木々の枝を砕く。


 周囲の虫たちが悲鳴のような羽音を立てて逃げ惑う。


 リュナの表情に、ほんの一瞬──驚きが走った。


 


 「おっと。今度は遠距離戦っすか」


 


 すぐさま身を翻し、弾を避けながらスタタタッと横走りに移行する。


 体幹を崩さず、森の中を螺旋を描くように鬼塚の周囲を駆け始めた。


 


 (さっきの接近戦、あーしが押された……なら)


 


 (次は、“距離”で押し返すっすよ)


 


 走りながら、深く、息を吸い込む。


 肺の奥、魔力核から熱を引き上げ、喉の奥に黒い光を収束させる。


 


 「──ふぅーッ……!!」


 


 咆哮竜・ザグリュナが持つ、特有のブレス。


 重く、焼けつくような黒色のビームが、口から直線状に放たれた。


 


 ──ドオォォォォオンッ!!!


 


 大気が裂け、周囲の草が一瞬で蒸発する。


 ブレスは一直線に鬼塚を貫こうとするが──


 


 「……止めてたまるかよッ!」


 


 鬼塚の両腕ガトリングが応戦するように火力を増す。


 連射、連射、連射。


 紫の魔力弾と黒のビームが、空中で激しくぶつかり合った。


 


 ズガガガガガガ……ドバァンッ!!


 


 相殺の嵐。

 地鳴りのような魔力音が辺りに響き渡る。


 


 ──結果、勝ったのは、鬼塚だった。


 


 「ぐっ……!」


 


 リュナの体が後方に吹き飛ぶ。


 翼で態勢を保ったが、それでも足先が地面を数メートル削りながら滑っていく。


 


 (……ちぇ。やっぱ、あーし……ブレス、苦手なんすよね。特に、"この姿"のままじゃ……)


 


 額に汗を浮かべながら、リュナはやや不満げに唇を尖らせる。


 


 (にしても……あーしのブレスを、真正面から“完全に”相殺してくるとは……)


 (このガキ、ほんとに只者じゃないっすね)


 


 その目に、確かに評価の色が宿っていた。


 敵意だけじゃない──認めている。


 


 その一方で、鬼塚はあくまで“挑発”のスタンスを崩さなかった。


 


 「……知ってるか? 喧嘩じゃな……相手の周りを回るヤツの方が“格下”なんだぜ?」


 


 リュナがピタリと動きを止める。


 鬼塚の視線が鋭く刺さる。


 


 「“咆哮”とかいう洗脳スキルが無きゃ、伝説の魔竜も──大したことねぇな。オイ」


 


 言った。


 ──わざとだ。


 自身の戦意を途切らせない為に、言葉を尖らせた。


 リュナの目が、明らかに変わる。


 


 「……はぁ〜〜〜……」


 


 深く、長いため息を吐く。


 そしてジト目で鬼塚を睨み、ボソッと呟いた。


 


 「……あのな、クソガキ……」


 


 (……何だ?)


 


 鬼塚の背筋に、わずかな緊張が走った。


 


 「……あーしはな、このフォルティア荒野を──」


 


 声のトーンが変わる。

 背後の森の空気が、ざわりと震えた。


 


 「何百年も、シメてきた“咆哮竜ザグリュナ”っすよ……?」


 


 瞬間、空気が変わった。


 周囲の木々の葉がざわめき、魔力の流れがリュナを中心にうねり始める。


 


 鬼塚の瞳が、わずかに見開かれる。


 


 (……なんだ……この女……)


 (気迫が……増していく……!?)


 


 黒色の魔力が、リュナの足元から吹き上がるように渦を巻き始める。


 それは“力”ではない。


 “生物”が、“種の女王”に従うような──本能的な圧。


 


 「……その代名詞の“咆哮”が、相手を洗脳するだけのショボいスキルな訳……」


 


 その唇が、ゆっくりと綻ぶ。


 


 「──ねーだろ、クソガキ」


 


 リュナの周囲で、草が震え、風が揺れる。


 森そのものが、彼女の気迫に呼応するようにざわついていた。


 


 「……!」


 


 鬼塚は思わず、歯を食いしばる。


 ──だが。


 


 「……関係ねぇッ!!」


 


 叫ぶ。


 ガトリングの形状を即座に解除し、拳を握る。


 鋲の打たれた装甲の指がきしみ、再び原点の構えに戻る。


 


 「何でもいい。俺は……てめぇをこのまま──仕留めるだけだッ!!」


 


 叫びと共に、鬼塚玲司の拳が鳴る。



 "咆哮竜"ザグリュナ vs "魔装戦士(ストラディラボラス)"鬼塚玲司──



 次の瞬間、戦場はさらに熱を帯びていく。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ