虫
停止中の電車にて、窓に飛んできた小型の虫がいた。
足を引っ掛ける段差がないのか、右前足をいじいじと窓にやっている。
その様子をじっと見ていた。
電車が動き始める。
ゆっくりと加速していく電車は、やがて先行していた赤の軽自動車を追い抜き始める。
それでも虫は、右前足をいじいじとしていた。
虫の体は風で小刻みに揺れ始め、このままだと飛ばされるだろうなぁと暖房の効いた車内で思っていた。
窓から差し込む太陽の暖かさが心地よくうとうとしていたら、いつの間にか虫はいなくなっていた。
停止中の電車にて、窓に飛んできた小型の虫がいた。
足を引っ掛ける段差がないのか、右前足をいじいじと窓にやっている。
その様子をじっと見ていた。
電車が動き始める。
ゆっくりと加速していく電車は、やがて先行していた赤の軽自動車を追い抜き始める。
それでも虫は、右前足をいじいじとしていた。
虫の体は風で小刻みに揺れ始め、このままだと飛ばされるだろうなぁと暖房の効いた車内で思っていた。
窓から差し込む太陽の暖かさが心地よくうとうとしていたら、いつの間にか虫はいなくなっていた。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。