表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
暗闇と光  作者: 上鍵心之輔
1/44

1

僕の名前はエグレス・エルゼン(えぐれす・えるぜん)。

一つの大きな家族の中に生まれた。

しかし、僕はほかのみんなとは違っていた。

説明しよう。個々の世界には火、風、水、土、葉があった。

生まれてきた子はその中の一つが使える...はずだった。

僕は生まれてから十か月ほどで度の魔法が使えるのかのテストすることになった。僕の周りに火石かせき風石ふうせき水石すいせき土石どせき葉石はせきを置き、何か魔法のような事を言っていた。どれも光りはしなかった。

僕にはいったい何をしているのかは分からなかったが、お父さんが「こ、これは!?」と少しがっかりしていたように言っていた。

どうやら僕にはその五つの魔法がどれも使えないようだったが、僕はそれほど気にはかからなかった。

 僕は二歳、僕は自分で作った魔法の言葉を適当に言っていた。

「ホノウノヤイバ、ヒカリノケンジャ、ダークネスソード」と言うと、影のように黒い剣がどこからともなく出てきた。

それは小さめだが、とても強そうだった。まるで黒いもやもやで作ったようだった。

試しに頑張って持ち、木を切ってみると、スッパリと木が簡単に切れた。この剣は多分何でも切れるだろう。

それを見終わったらお父さんに報告しに行こうとしたが、やはりやめようと思った。

色々めんどくさそうになると思ったからだ。

 それから三年間、色々な魔法を自分で覚えた。

他の皆は僕が魔法を使えないと思っているため、教育を付けていない。そのため、誰も魔法を教えてくれないからだ。

 例えば、

シャドウボール:ファイヤーボール(飛ぶ火の玉)のようだが、黒く、どんなものでも暗闇あるいは影をたどって暗闇が続いていたら、何千キロでもまっすぐ行ける。しかし、暗闇の中以外だとすぐに爆発し、自分も痛めることも可能。

ブラックホール:なんでも吸い込む。中は空気がある四次元空間で、出し入れができ、ドラえもんの四次元ポケットのようだ。

ブラックペン:どこにでも人差し指で黒いボールペンのように書けるだけ。しかし、まあまあ使えそうと僕は判断した。

シャドウイン:影や暗闇の中に入り、行動できる。しかし、そこを矢などで刺されると、僕もダメージを食らうが、とても便利なものだ。いつでも隠れて昼寝ができる。

シャドーツール:影や暗闇を使い、前見た剣のようなツルハシや斧を作れる。しかし、性能はよくないし、すぐに壊れ、消える。

ブラックアイ:右目が赤くなり、目の周りを覆うように黒い炎が出て、どんなものでも透けて見える、とても便利なもの。

シャドウボディ:体のどこでも真っ黒にできるが、目の少し下から上は隠せない。

エンチャンター:毎日ランダムなエンチャントになり、自分や武器などに使える。

ブラックフォルダー:どんな音声でも見たものでも、自分が考えたことでもなんでも好きなだけ入れ、フォルダーのように一生覚えておくことができる。

 今はこのぐらいだけしか使えない。そして、僕は今、シャドウボールを使いこなすように毎日ひっそりと練習を続けている。


黒焦げ鉄板事件


 今日は練習開始から一カ月、僕は火の特性を持った子供がファイヤーボールを習うところから一枚の鉄の板を持ち出した。

それを木に立てかけ、シャドウボールを打つと、大きな爆発がおきた。

それを聞きつけた二人メイドが「いったいどうなさいましたか?」と大慌てで走ってきた。

やばい! と僕は思い、つい最近得意になったシャドウインを使い、木の影に入ったが、メイドAに見られた気がした。お願いだからどこか行ってー

「あら?これは何かしら」とメイドAが不思議そうな顔をした。

「これってファイヤーボールの練習の時に使っているものですよね」

二人は相手の顔をポカーンとみていた。

「これはいったい...」

と、メイドB。

その鉄の板が完全に焼き焦げていた。

「私たちってこれをエグレスエグレス・カリゲス(お父さん)に報告しなくちゃいけませんね。」

二人が報告しに大慌てで走り去った後、僕は出てきて、どこかに隠しておこうかと思ったが、そうしたらメイドたちが怒られそうに思ったから、やめた。

それよりお父さんがどういう反応をするのか見たかったという心もあったからだ。

 その後、僕はまたもや木の影に隠れ、待っていた。

5分後、お父さんと他のボディイガードと一緒に走ってくるのが見えた。

「いったい何だこれは!?」

お父さんの顔は少し青ざめていた。

「いったい誰がやったのだ!?今すぐ火使いを集めよ!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ