天国と自業自得
初投稿となります、拙い文字が並びますが、短いですので是非最後までご覧下さい。
そこに、私はいた。
黒に視界を奪われて、ほんとうの色なんて見えない地獄で、私は寝転がっていた。
ふわふわと包まれて、黒に飲まれて、浮かび続ける自責に身を任せていた。
ピピピ、という音。体は重い。頭も重い。
この包容力満天の布団の天国から戻りたくない。
目の前に寝そべるスマホを手に取る。
「ちょっと頭が痛くて│」
LINEを打つ。休みたい、と文字をなぞる。
何も考えずに目を閉じて、再び天国に帰る準備をする。
眩しい光で皮膚が透ける。視界がまぶたで狭まる。
しゃぁあっという音と共に、どんどん光が満ちてゆく。
「おかゆ、作っといたよ。」
呆れが含まれた声がする。
右横の机にコトッと置かれた白い器を見ようと、起き上がる。
器を持つのもはばかれるほどの湯気をもくもくと上げるご飯の上に、ぱらぱらと散らされている小口のねぎ。そしてご飯と絡まる白と黄色。
私の大好きなたまごがゆ。
食べ終わって、コトンと机に器を置く。
そしてまた目を閉じる。
かちゃっという音で目が覚める。右隣に白い器がある。
起き上がってみると、緑や橙なんかが散らされたほかほかのおかゆが白い器の中に鎮座している。
食べ終わって机に置いて、また寝転がる。
再び目を開くと、また黒に飲まれた。いつの間に眠っていたのだろう。
キーン……と絶えず聞こえてくる。
規則正しく秒針は動いて、風はざぁあっと乱暴に吹く。
閉じているか開いているか分からない目をぱちぱちさせながら、いつも通りの地獄の中で、天国へ行けるよう祈る。
そして私は白を飲み込んだ。
そこに、私はいる。
例え、誰にも相手にされなくても。
2列目の1番後ろの、花瓶が置かれたぴかぴかの木製の机に、鎮座している。
最後までご覧いただきありがとうございました。




