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エセ本命チョコケーキ★の見分け方

作者: 堀田真裏

あなたのために、チョコレートケーキを焼きました!

なんともまぁ、素敵な光景です。


ですが!……なかには、エセ本命……簡単に言えば、失敗した本命ケーキを、あたかも、その人のために作ったかのように偽装した、誤魔化したものを流用されたチョコレートケーキというものは存在します!


そして、まさか、そんな事されたなんて思いもせずに、自分のために作ってくれたんだ!と

勘違いして、コロッとだまされ頬を緩める。


男を手玉にとるのが上手な女子のやり口に、まんまとだまされる男たち……。見た目の雰囲気に翻弄され真実を見抜けない男たち……


あなたは、そうなりたいですか?


もちろん、これは確実に本命ケーキだよ、と言えるものも存在します。

また、100%とまでは言いませんが、ケーキを実際に作る身としては“かなり怪しいな”と思うタイプもあるのは事実。


以下はブラックな内容を含みます。

夢を壊されたくないかたは、ご覧にならないでくださいね(^_^;)



本命ケーキかそうでないかの見分け方


名前はどう入れられていますか?

はい。100%本命ケーキといえるものは、


修正不能な記入のされ方をされている確率が高いです。もっとも、修正が難しいのが、


「チョコレートコーティング」

または

「グラサージュショコラ」

の上に「直接」何らかの手段で書き込まれているケースです。


グラサージュショコラってなんぞや?

以下に堀田が以前作ったケーキの写メを添付します。

挿絵(By みてみん)

ツヤツヤしているもの、これはグラサージュです。


ちょっと触っただけで指紋が残ります

デコレーション間違えても修正はききません。

また、チョココーティングはさらに技術が必要です。これも、この上から記入したものは、


確実に、あなたのためだけに作られたものです!


次に、たぶん、本命ケーキだろうといえるのが、

生クリームでもチョコクリームでもいいのですが、表面を「平らにならした状態(ナッペ)」されたものに、書き込みがされている場合です。


ココアパウダーやステンシルなど。なんでもいいですが。


これは、チョココーティングやグラサージュショコラほど「修正不能」ではありません。

が、一度塗ってしまったものを、塗り直すのは意外と厄介です。ケーキの屑が混じるんですよね。

なので、きれいに表面処理がされた(市販のケーキのように、平らに塗られた)ケーキに、直接書き込まれた場合も、たいてい大丈夫だと思います。


*****

だいたい分かってきたでしょうか(^_^;)


怪しいもの。それは市販品のホールケーキを思い出してもらえると分かると思うのです。


誰にでも使い回しができるものは、ネームプレートのようなものに、チョコペンなどでおめでとうと書かれていたはずです。


そう。ネームプレート 100円くらいですね。100均にも製菓材料の店にもあります。


あれに名前を書いて飾られているものは、

作る人間の立場からすると、なんとなく……ちょっと怪しいですね(^_^;)


きわめつけは、表面にやたらごちゃごちゃ載っているケーキです。


きれいにクリームが塗られて、整然とフルーツ、あるいは装飾のクリームが飾られている場合は別です。


クリームを大量に絞りだし、さらに、チョコフレークのようなものを中央にまぶす。


わざわざガトーショコラ焼いておいて、こんなデコレーションにしようなんて、最初から思うか?

堀田は直感的に疑問に思います。


ひどい陥没や割れが生じた。あるいは、はじめに別の名前が書かれていた(失敗した。あるいは、ほかの名前を載せていた後に、流用することを思い付き痕跡を消すためにクリームを大量に絞り、さらに隠せない部分にフレーク状のものを蒔いた……)


そして、それをあたかも、その人のために用意されたかのように見せるためにネームプレートのようなものを飾り、偽装する。


ケーキを焼いたりデコったりしたこともない、なにも知らない男性は、そんな事思いもせず、自分のために焼いてくれたんだと大喜び。


なんとも……おそろしい((((;゜Д゜)))ですね。


絶対とは言いません。

でも、ごまかすためのデコレーションって、なんか妙なんですよ。


手をかけたものだからこそ、

普通こういうデコりかたしようとは思わないよな***ということは、作る人間だとなんとなく感じることがあります。


なぜなら、自分もデコレーションに失敗したりしてガッカリして、それでも形にしようと誤魔化したりしたことがあるから、

誤魔化したらどういうことになりがちなのか

感覚的に分かるんですよね(^_^;)



最後に。


エセ本命ケーキだろうと、もらえないよりはもらえるほうがいいに決まっています。

気に入られたい、取り入りたい、気持ちもなければ偽装工作もされません。


偽装工作だって100円+αくらいはかかりますから(*^^*)


まぁ、それでも、

本物の好意と、“どうせバレないだろう、好かれて損はないし”と裏側で舌を出しているような好意は、見分けがつけられたほうが、いいとは思うんですよね。


絶対とは言いませんが、


本当に思ってくれている相手を見極めるひとつの手段くらいに考えてもらえると良いと思います。


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― 新着の感想 ―
[一言] デコレーションセンスと技術がなさすぎて諦めた結果,常に焼きっぱなしのものしか出さないわたしに死角はない…かもしれない? 量産品と思われたことはあります(笑
[良い点] 本命チョコと偽って? いやいやそんなまさか。 そんな、まさか……。 い、いないですよね? 「本命なんかじゃないんだからね!」 くらいならいそうですが……。 え、まさかガチ?
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