9*大根一本、頭からしっぽまで使い切る
大根が美味しい季節ですね。ミズカミも何だかんだで毎日食べています。でも、「おでんの時ぐらいしか一本まるごと買わないわ」という方も多いようで、スーパーでも半分に切ったのが山積みにされています。
ミズカミは、必ず1本まるごと派。大根は切った断面から水分が抜けてしなびてしまうので、新鮮なものを購入して早ければその日のうちに、遅くとも3日以内には全てを調理してしまいます。大根はパーツごとに食べ方がいろいろあり、「大根づくし」でも飽きません。そんなミズカミの大根メニューを、ちらっとご紹介しましょう。
■葉に近い方
辛味が少なくてジューシーですよね。ここらは生で食べることが多いです。大根おろし、千枚漬け、紫蘇入りの千切りサラダ、スティックにしてディップを添えるのもお気に入り。ディップは味噌クリームチーズや、漬物入りタルタル、サムジャン+マヨなど。薄切りにして梅醤を巻いていただくのも好きな食べ方です。
■真ん中
繊維がしっかりしてオールマイティーな部分。おでんに使うなら、この辺りが柔らかくて煮崩れしにくいと思います。ふろふき大根、すじ大根、手羽先と大根の塩煮など、あらゆる煮物に大活躍。大根と一緒に炊くと肉がやわらかくなるので、ちょっとタフなすじ肉、スペアリブなどとの相性も抜群ですね。
ミズカミは濃い味の煮物の汁が余ったら、フライドポテトくらいに切った大根をごま油で炒めてから煮ることが多いです。また、薄味で煮ておいた大根に衣をつけて、天ぷらにすると、非常に良い酒のつまみになります。知り合いのインド料理屋さんでは、カレーやサブジ(野菜の炒め煮)にも使っていて、大根って本当に懐が深いなと思います。
■しっぽ
「繊維が固いし、辛味が強いから捨てちゃう」という友人から、奪って帰ったことがあります(笑)大根の旨味が凝縮された部分じゃないですか。繊維が固いなら、それを断ち切ればいいだけです。豚肉と炒め物にしたら最高に味わい深いおかずになりますし、スライサーで細切りにして、片栗粉と薄力粉半々で大根餅にしても美味しいです。しっぽ、いらないならちょうだい、アタシに!(爆)
■しぼり汁
大根おろし、汁を絞って使う方も多いんじゃないでしょうか。その汁は捨てずに蕎麦のつゆにしませんか。昔、辛味大根の汁で蕎麦を食べさせる店に行ったことがあって、その美味さに感動して以来、冷凍しておいて濃縮のめんつゆを割るのに使っています。また、肉にもみこむと柔らかくなるので、下ごしらえにも使えます。
■葉っぱ
ここがいちばんミズカミの好きな部分! でも、最近は葉っぱがついていない大根が多いので、たまに青々とした葉が手に入ると、小躍りしながら「菜飯」にします。細かく刻んでざるに入れ、沸騰した濃い目の塩水を回しかけて、触れる温度になったら軽く絞って出来上がり。後は熱々ご飯に混ぜるだけです。ちょっと醤油を垂らすとなお良し!
■皮
大根の皮を捨てる人は、もったいないオバケが出ます!細切りにしてぽん酢に漬けるだけで、めちゃうまの漬物になりますよ。生姜醤油、昆布醤油なんかも美味しいですね。とにかく皮は刻んで漬物に。5分でできる残り物グルメです。
【おまけ/大根あめ】
喉が痛いとき、頼りになる民間治療。大根をサイコロ状に切って(皮の細切りでもOKです)容器に入れ、大根の高さの半分くらいまではちみつを注ぎます。半日ほどすると大根から汁が出るので、それをスプーン一杯くらい、ゆっくり飲みます。すると、不思議に喉の痛みが治まるんです。薬と違って安全なので、喉の弱いミズカミの必需品です。冬はこれを冷凍ストックしています。