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4*カレーのために作る、甘とろ「玉ねぎのコンフィ」

 いきなりですが、皆さんのお宅のカレーはどんなのですか? ミズカミの作るカレーは、5段階に別れておりまして、どこまで手間や費用をかけるかで以下のように分類されます。


 1.レトルトカレー

 2.固形のルウ使用

 3.粉末のちょっといいルウ

 4.玉ねぎコンフィのカレー

 5.ビリヤニ


 1は何もしたくないとき。独りごはんなら作るより安上がりだったりします。最近は名店のレトルトも多いですしね。2は普通のおうちカレー。人数が多いときや質より量のときは、じゃがいもゴロゴロのカレーに限ります。3はそれより少し上等な、フレークタイプのルウ使用。じゃがいも抜きで作ることが多いです。シーフードカレーなんかも、このカテゴリーですね。 



 さて、4と5がけっこう手間をかけるタイプなのですが、5のビリヤニはまた今度の機会にして、今回は4の玉ねぎコンフィのカレーについて語ります。ミズカミが厨房にいたころ、まかないで作って褒められていい気になって(おだてに弱い笑)得意料理になったレシピです。



「コンフィ」と聞くと、鴨のコンフィを思い浮かべる人が多いでしょう。フランス語でじっくり煮詰める(confit)調理法を意味し、保存(コンフィル)が語源らしいです。そう言えばジャムのことをコンフィチュールと言いますよね。


 玉ねぎのコンフィは、たっぷりのオイルで玉ねぎの甘みを引き出したものです。様々な料理に使えるため、フランスのスーパーでは瓶詰で売られています。日本ではカレー用の飴色玉ねぎが近い感じなので、面倒くさいときはそれで代用します。


 イチから作るときは、本来なら薄切りにするのでしょうが、私の場合は玉ねぎをブレンダーでピューレ状に、またはすりおろします。後者は目が大変なことになるので、ゴーグル必須です。これにオイルを混ぜてフライパンや厚手の鍋でゆっくり炒め煮するのがミズカミ方式。中くらいの玉ねぎ1個あたり大さじ1杯くらいのオイルを使います。


 ちなみに、すりおろし玉ねぎを少しお肉にもみこんでおくと、酵素のはたらきでやわらかくなります。すじ肉など、歯応えのタフな肉におすすめです。


 さて加熱ですが、最大のポイントは、じれったくなるくらいの弱火。最初は中火くらいで、火が通り始めたら火を弱めて、時々かきまぜながらしつこく煮ます。焦げそうならオイルを追加。しっかり火が通って色づきトロトロになったらできあがりです。



 さあ、ここからようやくカレーっぽくなってきますよ。トロトロ玉ねぎコンフィの中へ、別のフライパンで軽く炒めておいたチキンの骨付きぶつ切りと、チーズおろしでラペ(細切り)にしておいたにんじんを投入します。にんじんは、包丁で切ると煮込んでも溶けなくなるので、できればカウベル型のチーズおろし、なければ粗めのおろし金を使っていただきたいです。


 そして、豪快に混ぜながら全体が絡まったところで、つぶしたしょうが、にんにく、叩いたクミンシード、ローリエ、カレー粉を入れてさらに炒めましょう。ミズカミは業務スーパーのカレー粉を使いますが、スパイスに凝っていた頃はブレンドしてました。面倒なので今はもうやりません(笑)



 ある程度カレー粉に熱が通ったら、刻んだ缶トマト、または湯むきトマトを入れて、鶏のガラスープを適量。塩・胡椒、りんごジュース、きび砂糖で味を調え、じわじわ煮込むこと20~30分。湯取り式で炊いたバスマティなど長粒種の米を添えて完成です。



 けっこうな手間と時間がかかるので、ミズカミがこれを作るのは年にせいぜい一回です。でも、たまに衝動的に食べたくなって、そういう時は気が付いたら玉ねぎのコンフィを作り始めています。


 何だか今日は料理番組みたいになってしまいました(笑)カレーが大好きなので、語り出すと止まらないんですよ!




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