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16*嬉野温泉名物「とろける温泉湯豆腐」を作ろう



 九州には良い温泉が数多くありますよね。その中でも佐賀県にある「嬉野うれしの温泉」は、美肌の湯と並んでグルメでも人気が高く、ミズカミも大好きな温泉地のひとつです。



 佐賀県は交通の便が他の県に比べて若干悪いため、ちょっと地味な印象があるかもしれません。しかし玄界灘と有明海、それぞれ違う海産物が獲れる二つの海を有し、豊富な山の幸やセレブな佐賀牛など、これでもかと美味しいものが勢ぞろいしている、食いしん坊にとっては天国のような県なのです。


 中でも、肥沃な佐賀平野で収穫されるお米は最高。そして、そのお米から作られる日本酒は、ミズカミの激推しであったりします。九州って焼酎のイメージが強いですが、佐賀の酒はうまいっっっ(絶叫)はっ、すいません、佐賀愛が爆発してしまいました(笑)



 さて、そんな佐賀県の嬉野温泉には、名物の料理があります。それは「嬉野温泉湯豆腐」。ウン十年前は、そこまでメジャーではなかったんですが、あまりの美味しさに知名度が爆上がりしました。とろっと溶けるようになめらかで、すごくクリーミーなんですよ♡


 ミズカミ家でも、昔はお客さんに出すたび「わー、これ何?」とサプライズがあったのに、最近は「これ知ってる、テレビで見た」と言われるので、心の中で舌打ちをしています(ヤメレ)



 本来は、温泉旅館に泊まったお客さまに、翌日の朝食で提供されるものです。きっと今も朝のお膳に出てくるのではないでしょうか。この湯豆腐は温泉の特質を生かした調理法で、宿では温泉水を使って作りますが、家庭でも実はかんたんに真似できます。その秘密は……「塩と重曹」です。作り方はとってもシンプル。



1.

土鍋を用意します。金属の鍋でもできないことはないですが、保温性が高い鍋の方がうまくいきます。


2.

豆腐は、木綿豆腐を使います。なるべく濃くて美味しい豆腐を使いましょう。


3.

豆腐一丁に対し、海水くらいの塩水1リットル、重曹小さじ1。鍋に入れてよく溶かしておいてください。


4.

ひと口大に切った豆腐を鍋に入れ、ゆっくりと過熱します。


5.

温度が上昇すると、ぶわっと泡が立ってきます。そうしたら火を弱めて、上の固まった泡をすくって捨てます。


6.

5分くらい煮たら火を止めて、そのまま10~15分くらい蒸らします。


7.

蓋を開けてチェック。豆腐の表面が溶けて、お湯が白濁していたらOKですが、まだ豆腐の角が残っているようなら5分くらいさらに煮ます。



 以上、おしまい。かんたん過ぎてゴメンナサイですが、初めて食べたときには感動しました。ふわふわ、とろとろ。そのままでも塩味がついているので、美味しくいただけます。ミズカミは濃いめのかつお醤油、すだち、細ねぎのみじん切りを用意して、ちょこっと味付けしたものを日本酒の肴にするのが好きです。



 注意点としては、重曹を入れすぎると苦味が出てしまうこと。そして、煮すぎると豆腐が溶けて消滅してしまうことです。豆腐によって溶け具合がかなり違うので、様子を見ながら作るのがおすすめです。


 なお、ネットのレシピでは、お野菜などを一緒に煮ているものもありますが、煮汁が塩水と重曹ですので、あんまり美味しくないかなというのが、個人の感想です。もしも寄せ鍋仕立てにしたいのであれば、昆布など出汁の出る物を仕込んでおくのがいいでしょう。(基本的には豆腐オンリーをおすすめします)



 まだまだ寒い春の宵、熱々とろとろの湯豆腐は癒される味わいです。ぜひお豆腐好きな方はお試しください。お財布にやさしいので、ちょっと一品増やしたいときにも、もってこいです。




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