【4】約束
今回は少し短めです!
あーあ……まじで何やってんだろう俺は
フラれてもう半年も経つのに未だ相手のSNSのアカウントチェックして彼氏と別れてないかを望んでいる。まぁ、なんかラブラブそうなんですけどね……いやー、辛いよなぁ本当に
別れる時とかって相手に『幸せになってね』とかのメッセージとか送ったり、言ったりするけどさ、
正直あんなの嘘だよね……だって本当は別れたくないんだもん!まだ付き合っていたいよ!ずっと自分が幸せにしたかったし、幸せになりたかったよ!はぁ……ほんと何やってんだろう俺は
和斗からあき姉の連絡先を送って貰ってからもう2週間が経つのに俺は何も送れてなかった。
次の恋に向き合っていこうかなと思ってたり、なんだかやっぱり1人は寂しいけど彼女は今はまだいいかなって感じで動けてなかった。
まだ元カノへの未練……なのかよく分からないが変なのが心にあった。まるで呪いのような、歪な形をした何かが心にずっと残ってた。きっと次の恋をしたらこの呪いのようなものも取り除けるとは思ってるんだが、なかなか次のステップに行けそうにない。そうやってモヤモヤした気持ちで布団の上で寝転がっているとケータイの通知音が鳴った。
『和斗:せっかく教えてやったんだ、何か姉ちゃんと進展はあったか?』
和斗悪いな……進展も何もそもそも動けてすら無いんだ。
『すまん、まだ何も送れてない』
俺は正直に打ち明けた。
すると、和斗から電話が来たから出ることにした。
『お前、何やってんだよ!!』
すんげぇ怒鳴り声が聞こえてきた。
「いや、俺も何度か送ろうとはしたんだよ?でもさ、こういざ送るとなるとなんて送ればいいかわからなくてさ……」
電話越しで呆れたような和斗の『はぁ……だからか……』という声が聞こえてきた。
何かあったのだろうか?
『んなもん、何でもいいんだよ』
「って言ってもな……ここ最近話してなかったから、なんて会話を始めたらいいか……」
『お前はウブな中学生か!』
「仕方ねぇだろ、付き合ってる時は彼女一筋で他の女の人と話してなかったんだから」
ほんとに女性と話すのが久しぶりすぎると何て話せばいいかわからなくなるよね?変なこと言って引かれたらどうしようとかなるよね?
これ俺だけなのかな……
『あのなぁ、お前からなら姉ちゃんは何でも喜ぶと思うぞ。むしろ連絡ないから嫌われてるんじゃないかって今ボソボソ言ってるんだよ』
「なんで、俺からならなんでも喜ぶんだよ……てか、嫌うわけないだろ。あき姉だから緊張しまくってんだよ」
『まぁ、何でもいいからとりあえず何か送っとけ』
それだけ言われて電話は切られてた。
なんでもか……とりあえず久しぶり〜みたいなのを送ってみるか
『お久しぶりです。遊里です。和斗から連絡先を貰いました!』
とりあえずこんなもんでいいだろうか……
そして送信ボタンを押した。
不思議なことに送ってすぐ既読の文字がついた。
アレかな?和斗が何か言ったのかな?
『久しぶり〜、本当に久しぶりだね!笑
元気にしてた?』
そして返信も早かった。
『本当に久しぶりですね笑
元気!……とは言いづらいですけど笑』
浮気されて半年も経てばまあまあ回復はしてるが、全快という訳では無かった。
『えーっとね……一応和斗から話は聞いてたのよ。ごめんね……元気?とか聞いちゃって……』
そりゃ事情を話しておかないとなんで俺と話さなきゃならんのだってなるよな
『あ、そうだったんですね!全然大丈夫ですよ〜笑』
『もし、遊ちゃんが良かったらなんだけど……今度2人でどこかご飯でも食べに行かない??』
!?え!?今俺デートに誘われてる!?
待て待て落ち着け、落ち着けよ俺
勘違いするな、きっとあき姉は俺を慰めようとしてるんだ。いや〜、優しいなあき姉は
誘いを断ってあき姉に恥をかかすわけにはいかないよな
『え!?いいんですか!?こちらからお願いしたいくらいです!』
少し大袈裟に見えるかもしれんが、俺は今のありのままの気持ちを打った。
『うん!いいよ〜!!絶対ね!絶対にいこうね?途中からやっぱやめてとかナシだからね?約束だからね?』
なぜこんなに必死なのだろうか……あき姉を知ってる男性ならこんな話断るはずないのに、昔デートでもドタキャンされたことがあるのだろうか?
『そんなことしないですよ笑
じゃ、今度の土曜か日曜でどうですか?』
『よし、信じるね?破ったら針千本だからね?
それなら土曜日でいいかな?』
針千本とか子供のころのよくしてた気がするなぁ、何故だろう本当にしそうな勢いが伝わってくるのは……
『わかりました!何がなんでも守ります!笑
では、土曜楽しみにしてます!』
『うん!私も楽しみにしてるね〜!』
とやり取りをして会話は終わった。久しぶりに女性と話したけど、なんだろう。
意外と楽しかったというか、少し心のモヤのようなものが取り払われたような気がするな。次の恋で過去の恋を忘れることが出来るってのはあながち嘘じゃないかもなと思い、今週の土曜日を楽しみに俺はそのまま眠りについた。
これから少しづつ書く文字数を多くできるように頑張ります!<(_ _)>