【33】遊びと勝負
前回から2日か3日ほど空きましたが、私にしては早い方じゃないでしょうか…少々短めではございますが、楽しんでもらえると幸いですm(_ _)m
「ねぇ、後輩?」
「なんです?先輩」
「これは何かな?」
「今どきの若者はこうやって日々の疲れを取ったりしながらまったり過ごすんですよ」
「いや、でも君さ、私を遊びに誘ったんだよね……」
先輩はどことなく呆れたような顔をして、ため息をついた。
あの騒動の後、俺と先輩は遊びに行くことになったのだが、正直眠たすぎて頭がまともに回るはずなく俺の体は休むことを求めていた。
その結果俺は先輩を連れてネカフェに連れていった。
「後輩よ……わかる、わかるよ?まったり過ごすことも大事さ、休みの日だもんね。ゴロゴロしてたいよね。でもさ……なんで君は先輩を遊びに誘っておいてネカフェなのかな」
「なるほど。確かに遊びっていう体で連れてきてました」
「んー?遊びっていう体ってのはどういうことかなぁ?まさか眠たいから寝るためにここに来たとかじゃないよね?」
「ははは、まさかそんな事ないですよ。ただここに来たら少し自分の世界に入り込むんで、しばらく意思の疎通が難しいかもしれないですね」
「ねぇ、それ寝てない?」
「違います。少し休憩をするんです」
「よし、後輩ここ出るよ〜」
「えぇ……眠たい」
「はい、眠たいって言ったね。今から目を覚ましに行くよ」
そう言うと先輩は俺の手を引いて外に出た。何も決めずにとりあえず出たせいなのか行くアテがなく先輩は周囲見渡したり、スマホのマップアプリを開いて睨めっこしていた。
「さすがに誘っておいて先輩に決めさせるのはダメだよなぁ……」
俺も自分のスマホを取り出し、調べようとしたその時だった。ブーブーと震え通知が来た。
『和斗:今日俺仕事休みなんだけどさ、こんな日ってどんな所に出かけてる?』
休みの日か……いつもならそうだなぁ。
基本は家でゴロゴロしてるのが多いけど、出かけるとなったら洋服見に行ったりすることが多い気がする。
『家でゴロゴロするか買い物に行くかだな』
俺は和斗にそう返信して、マップを見渡した。
ご飯を食べる所だったり、遊ぶ所はそれなりにあるけどその中からどれを選ぶかだな。
カラオケとかでもいいかもしれないが、さすがに同じ会社の先輩と密室で二人って考えるとあまり良くないかもしれない。
さて、何かほかにあるだろうか。ん?ココなら……。
「あ、先輩ココとかどうですか?」
「ん?どこどこ」
俺は先輩に自分のスマホの画面を見せた。
「あー、ボウリングか。いいねぇ」
どうやら気に入ってくれたらしい。
「自分も久しぶりなんでちょっと楽しみなんですよね」
「わかるわかる。あんま行かないもんね」
「大学の時とかでもたまに行ってたくらいなんですけど、社会人になってからはからっきしです」
「私も似たようなもんかな。だんだん服見に行ったり、ご飯食べに行ったりばっかになっててね」
「お互い全然なら、1つ勝負しませんか?」
「へぇ……いいねぇ。負けた方は?」
「夜ご飯を奢るってのはどうです?ちなみに買った方がご飯を決めていいってルールで」
俺がそう言うと、先輩は目を輝かせながら「おぉ〜!」と言った。
「いいねいいね!楽しくなってきたぁ!」
先輩はそう言うと、「焼肉♪お寿司♪」と言いながらスキップしていた。
その時ポケットに入れていた、スマホがまたブーブーと震えた。気になって見たらまた和斗からだった。
『和斗:ちなみにお前の今日の予定はどんな感じ?』
なんでこいつ今日の予定なんか聞くんだ?
もしかして暇だと思って遊びに誘おうとしてんのか?
『悪いな、今日は用事があるからお前とは遊べない』
俺がそう返すとすぐに既読の文字がつき、返事が帰ってきた。
『和斗:まじか、残念だわ。ちなみにその用事ってのはどっかに遊びに出かける感じか?』
『まぁな、久しぶりにボウリングしに行ってくるわ』
『和斗:なるほどね。おけおけ』
何がOKなのかは分からんが、和斗からこれ以上何もなかった為、俺はスマホの画面を閉じて、再びポケットにしまった。
「おぉ〜い、後輩何やってんだよ〜。置いてくぞ〜」
そんな呼び声が聞こえ、視線を上げると先輩が30m程先に居た。
俺は少し駆け足で先輩の元まで行くのだった。
また早めに更新出来ると思いますので、また読んでもらえると嬉しいです。




