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もう一度恋をしてみたい。  作者: 種有 小粒
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【29】吉沢 夜一

また少ししか書けてないですが、読んでもらえると嬉しいですm(_ _)m

えーっと……今この人すげぇ面倒くさそうなの言わなかったか?女性の扱いをレクチャーだとかなんとか……こういう時はきっと嫌だと言いつつも行くのが男なのだろうが、今の俺にはそんな余裕はない!!とっとと家に帰って早く寝たい!


「先輩、俺たちは会社の先輩後輩の関係です。もし仮に二人でいる所が会社の奴に目撃されると変な噂が立ちますよ?」


「変な噂?」


「付き合ってるとかそーいうやつです」


そこまでいうと先輩は「あー」と言いながら笑った。


「大丈夫!大丈夫、私そーいうの気にしないから」


「え……?」


「所詮は噂は噂よ、言いたいやつは言わせとけばいいんだよ」


「いや、でも……」


「それとも何?君は私と噂されることが嫌なの?」


先輩は笑ったまま少しイジワルそうな顔をして聞いてきた。


「はい!すごく嫌です」


俺はキッパリとそう言い放った。


いやだって、そうだろう。会社の中でも高嶺の花のような存在である先輩と俺が一緒にいる所を噂でもされたら、他の男達からどんな目にあわせられるか、想像もしたくない。


「なっ……!!」


先輩はそれから何か言おうとしてたが、周りがザワ付いてたことに気づいた。


「おい、あんちゃんそれはねぇだろー!」

「そーよそーよ!女の子の気持ち考えなさい!」

「そんな美人にデートに誘われるなんて男冥利に尽きるだろうがよぉ」


なんかすごい野次が大量に飛んできた。

忘れてた……。ここはまだ人混みの中だった。ずっとここで話してたもんだからこれが当たり前の景色のように思っていたのかもしれない。


「アニキほどの男が女性に恥をかかすなんてことはないでしょ!」


中には変な野次が混じっていた。

誰だよ、俺の事をアニキなんて呼ぶやつは……と思い人混みの中に目を向け、その声のする方を見ると、さっきまで一悶着起こしていた少し顔が怖い男だった。


「アニキはさっき俺に言った。相手の気持ちを考えろって!そんなことを言ったアニキが何ご冗談を言ってるんスか!」


さっきの自分が言った言葉がこうも早く返ってくるなんてことはそうそうないだろう。


「大体お前さっきから俺の事『アニキ』なんて言ってるけど、歳いくつだよ。名前も知らない奴からアニキ呼びされる覚えはねぇ」


「ウッス!仙道(せんどう)高校2年 吉沢(よしざわ) 夜一(やいち)ッス!17歳ッス」


「は……?高校生2年……?」


「ウッス!」


今の今までこいつのことは同い年かそれ以上だとは思っていたのだが、高校生という単語を聞いて俺の脳は処理が追いつかなった。


「すみませんが、アニキの名前を訊いてもよろしいでしょうか!」


「お、おう。俺は向井(むかい) 遊里(ゆうり)。歳は24だ」


あまりにも急に聞かれたので、俺は思わず正直に答えてしまった。


「そんな年上の方に俺は生意気な態度を……すみません!」


「い、いや……別にいいけど。それよりもお前本当に高2なのか?」


吉沢 夜一と名乗った男は最初キョトンとしていたが、何かを思い出したかのように顔をパァっと明るくし、ポケットの中から何かを取り出し俺に渡した。


「なんだこれ、学生証?」


それを見るとガン飛ばしてる凶悪な面とそいつ名前が記してあった。


「ウッス!自分よく聞かれるんでどんな時でも持ってるッス」


「……お、おう。そうか」


なんでよく聞かれるんだよって聞きたかったが、この顔と普段の行動とかなんだろうなとすぐに察することが出来た。


「それよりもアニキ、俺の事なんていいんで、振袖さんとデートに行ってきてくだせぇ!自分はこの辺で」


そう言うと、俺の手から学生証を丁寧に受けとり、夜一は一礼し、その場を去っていった。


「ほぉ、なんか良い子だったね」


「わっ……びっくりした……」


俺の後ろから顔をのぞき込むように先輩が現れた。


「あの子からも言われたし、ささ行くよー!」


「いや、俺は行くなんて……」


と言おうとしたが、周りにはまだ何人か居たためそんなこと言える雰囲気ではなかった。


俺は渋々先輩について行くことにしたのだった。


「ちょっと、先輩待ってくださいよ」


だが、この時の俺は本当に忘れていたのだった。この騒動が始まる前まで一緒にいた人物のことを……

短くてもいいから、とりあえず書き続けようと思いました。

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