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もう一度恋をしてみたい。  作者: 種有 小粒
24/43

【23】寝坊と先輩

更新頻度がなかなかあげられなくてすみませんm(_ _)m

ピピピ♪ピピピ♪ピピピ♪


次第に大きくなっていくスマホのアラームの音で俺は目を覚ました。

そのままスマホの画面を見ると時刻は6時05分だった。


「……よし、大丈夫。まだ寝れる」


そう言い、俺はまた夢の中へと潜り込んでしまっていた……。


「ッ!?」


次、目が覚めた時にはまるで休みの日の朝のような目覚めだった。何事にも邪魔されることなく自分の好きな時に目が覚めたようなそんな感覚があった。

俺は布団を蹴飛ばすと壁にかかってた時計と自分のスマホを見比べ9時前であることが分かった。

完全に寝坊である……。

しばらくするとスマホから陽気な音楽が聞こえてきた。


♪〜♪〜♪〜


画面を見ると振袖 心乃枝という文字があった。


「こーいう時って早めに出たら、今起きた感出るな……。かと言って出なかったら寝てるんじゃかなろうかって疑われるだろうし……うーん」


と俺悩んでいると親指が応答ボタンを押してしまっていた。


「あ」


『もっしも〜し、今日君なんか朝どっかに行く予定あったんだっけ?』


ほぉ……なるほど仕事でどこかに行ってる風にすることによって遅刻という真実を隠せる手があったか。

俺は寝起きと悟られないように、スマホから少し距離を取り少し咳払いし、声の調子を整えた。


「もしもし、はいそうですね。少し今出ています」


『ふふふ、嘘は良くないなぁ〜。君完全に寝坊でしょ?』


「……ちなみに寝坊だとしたら、その証拠は?」


『乾燥機の音だね。君が家にいる時は大体乾燥機が回ってるからね』


「あ……」


値段が安かったからか、それともシンプルに乾燥機全てがそうなのか分からないが、俺の家にある乾燥機とにかくうるさいのだ。にしても電話してる相手にも聞こえるほどとはな……


『早く来なよ〜、寝坊助さん♪あ、それと来たらすぐに私のところに来てね、なんでもいいから紙1枚持って』


紙1枚?一体何に使うんだろうか……?


「はい……すみませんでした。わかりました。失礼します」


電話が切られると俺は急いで朝の支度を済ませ家を飛び出したのだった。



そして会社には10時過ぎくらいに着き、俺は申し訳無い気持ちで入ると、「あ」と言われ、その先に視線を向けると手を挙げてる先輩が居た。


「ごめんごめん、助かったよ〜」


俺は一瞬なんのことだか、分からなかったが先輩がチラッと俺の手元の紙を見てウィンクをした。

そこで俺も先輩の考えを察することが出来た。


「全く何してるんですか、大事な資料を忘れるなんて」


大事な資料?そんなのあるわけが無い。何も無い日という訳では無いが、大きな事は今日はない……が、何故か俺の遅刻をなんとかしてくれているのだ。その好意を無下にはできない。


「ごめんってば〜、ありがとね」


「今度から気をつけてくださいね」


俺はそう言うと、特に何も書かれてない紙を先輩に渡した。その紙を受け取ると先輩は少し俺に近づいてきた。


「……今日仕事が終わったら私にちょっと付き合って」


香水なのか柔軟剤の香りなのかわからないが、フワッと香ってきた匂いにドキッとした。


「……わ、わかりました」


「ではでは〜」


何かわからないがあまり良い予感はしないな……遅刻から救ってもらった恩がある以上無視することはできない。それから俺は自分のデスクに戻ると付箋の付いた書類が置かれてた。


「なんだこれ?」


『今日中にコレをやるように!』


貼られた付箋を外し、書類に目を通すとこれからの打ち合わせの日程調整や会議資料の作成をするように書かれてた。


「は……?コレを今日中に?」


書類が置かれてたところにもう1つ付箋があった。


『文句、苦情は受け付けません♡寝坊助さん♪』


「やりますよ……やればいいんですね、クソめんどくせぇな」


俺は貼られた付箋をゴミ箱に捨てようと思ったが、寝坊助というワードが書かれているのが気になり、ポケットに突っ込んだ。それから俺はパソコンに付きっきりになって仕事をした。

ある程度形が出来るとそれを先輩や上司に確認を取り、やり直しをくらいそれを繰り返した。


「はぁ……なんとか終わった……」


時計を見ると21時を過ぎてた。疲れすぎてすぐに帰る気になれなかった俺はスマホを取り出し、画面を見るとメッセージが来ていたことに気づいた。


『今日仕事が終わったら即報告ね、直ぐに帰らないように』


「あ……」


俺は先輩に仕事が終わったことを連絡すると、返事はすぐに来た。


『はーい、会社前で待ってるね』


俺は急いで片付けをし、走って会社から出た。会社から出て辺りを見回すと人影がこちらに近づいてきた。


「遅い!」


「はぁはぁ……いや、だってあの量ッスよ?」


走ったせいで俺の息は上がってた。俺は息を整えながら先輩にそう返した。


「んー?今日の朝は何をしたんだっけー?」


「すみません……助かりました」


「うむ、よろしい」


先輩はどこか勝ち誇ったような顔しながら腕を組んでた。


「それで先輩今から何を?」


「まぁまぁ、それは酒でも飲みながらお話しようじゃないの」


「は!?今日月曜ッスよ、明日も仕事ですよ!?」


「たまには先輩の言うことを聞きなさい!ささ、行くぞ〜」


「いや、基本聞いてるんすけど……」


いつの間にか先輩からガッチリ腕をホールドされており、会社近くの居酒屋まで連行されてた。

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