【20】それから
読みにくい所や分かりにくい所はすみませんm(_ _)m
「で?」
「へ?」
一通り霞との話を秋音に話し終えた気でいた俺はそんな間の抜けた声でしか反応できなかった。
「いやいやいやいや、何話し終わった気にしてんのよ」
「とりあえずこれで終わりってことで……」
「何言ってんのよ。話はそれからが大事なんでしょ?」
秋音は呆れた様に俺にそう言った。
「それから、遊ちゃんとその『元!』カノさんはどうなったのよ」
「やけに元の部分が強調されてた気がするけど、気の所為?」
「そんなことはどうだっていいのよ。今じゃなくて元なんだから。も・と」
顔はニコニコしていたが、なぜか俺の手の甲がつねられていた。
「ちょ、痛い、痛いって!」
「あぁ、ごめんついつい」
「なんでついついで俺の手の甲はつねられるんだよ……」
「それで、付き合った後は遊ちゃんとその元カノさんはどうなったの?」
秋音はさっきと違い真剣な眼差しで俺に問いただした。
「どうもなにもいつもいた5人でのグループは消えたよ。流石にバチバチの2人がいる中でいつも通り5人仲良くってのは出来なかった」
「うわぁ……女子こっわ……」
少し引き気味に秋音は顔を引きつらせてた。
「っておい、アンタも女子だろ」
俺がそう言うと秋音は手をグーにし、コツンと自分の頭に当て、「てへ」と笑った。
こーいう時大抵ぶりっ子だとか、あざといとか思うけどこの人の場合普通に可愛いから反応に困るんだよなぁ……
そんなことを思ってると秋音は姿勢をただし、「でもさ」と言ってきた。
「5人では居られなくなったとしても、男友達2人とは仲良くしてたんでしょ?」
「いや、大介の方はなるべく詩乃と一緒にいて周りに飛び火しないようにして、桂馬の方は彼女の方に夢中でそのまま交流は無くなったかな」
「ふーん、そっかぁ」
足を組み、頬杖をつきながら秋音は遠くを眺めてた。
「そんな感じで俺の大学生活最後は終わったよ」
「遊ちゃんはずっとその元カノさんに付いてたんでしょ?」
「うん、そうだよ」
「そんだけの恩がありながら浮気って……元カノさんのこと益々ムカついてくるんだけど?」
「俺も最初はなんでって思ったこともあったけど、今アイツが幸せならそれでいいって思えてるんだ」
「遊ちゃんのその優しさは自分自身を犠牲にしてるよ」
秋音は少し複雑そうな顔をして、また遠くを見つめてた。
「そうなのかな……そんなつもりはないんだけど」
「いいえ!そんなことありますぅ!」
秋音は口を尖らせながらケチをつけるようにそう言った。
「辛いことだったのに話させてごめんね、でも話してくれてありがとう」
そう付け足すと頭を下げてた。
「ちょ、頭なんて下げなくていいよ。ただ俺が話したかった話しただけだし!それに……聞いてもらえて俺も少し気が楽になった気がするからこちらこそありがとう」
「えへへ、なんか変な感じだね。互いにお礼を言うなんて」
「まあ、それもそうだな」
気づけばいつの間にか2人とも笑ってた。
確かに昔の事を思い出すと苦しいことや悲しいことは沢山あったから自分の行動を攻め続けてたと思う。
けど、人に話し、人の意見を聞くことによってこんなにも自分の考えや気持ちに変化があるなんて思わなかった。
「秋音、今日は楽しかった。ありがとう」
「ううん、私も久しぶりに遊ちゃんと話せて楽しかった」
「話って言ってもほとんど俺の話だったけどな」
「いいのいいの、遊ちゃんの事ならなんでも知っておきたいもの」
俺が反応に困っていると、秋音の顔はみるみる赤くなり、真っ赤になると「あの……」と言ってきた。
「流石に何か反応してくれないと恥ずかしい……です」
「い、いや……ごめん、こっちもなんか照れちゃって」
しばらく変な雰囲気になり、それに耐えきれなくなった。
「も、もうこんな時間だし、帰るか!」
「そ、そうね!帰りましょう!」
それから俺は秋音を家に送った。
「ごめんね、わざわざ送ってもらって」
「いいのいいの、流石に女の子を1人で返す訳にはいかないよ」
「じゃ、また」と言い、帰ろうとすると「あ」と聞こえたので振り返ると顔を少し赤らめた秋音がモジモジしていた。
「あ、あのさ遊ちゃん……また今度遊びに行くとかあり……?」
「うん!行こ行こ!その時は秋音の話を聞かせてよ」
「そ、それはちょっと覚悟がいるかも……私の」
最後の方は聞き取れなかったけど、覚悟?なにかもの凄い秘密でもあるのだろうか?
それから秋音との分かれを済ませ、俺は家へと帰ったのだった。
これから現在へとなります。




