【2】今とこれから
正直勢いで書いたとこが多いので、意味不明なとこがあると思いますが…そこは優しい目で見てもらえると助かりますo(_ _)o
別れを告げられた後は俺は泣いた。
とにかく泣いた。
泣いて泣いて泣きまくった。
時間や場所を問わず泣いた。
泣かないと自分が自分じゃなくなりそうだった。
「ほんっとに、あのクソ女ふざけんなよ……俺から別れを切り出した時はストーカーまがいのことをしてきたり、暴力を振るってでも別れさせてくれなかったくせにそっちから別れを切り出す時は『別れよう』だけかよ……ほんとに……自分勝手すぎるだろ……」
誰もいない部屋で1人泣きながらぼやいてた。
いくら嫌いになろうとしてもなれなかった、それが余計心にダメージを与えてた。
失恋の痛みは次の恋に行くことで解決できるやら、時間が解決してくれると書いてあるが、正直今の自分にはとても理解できないものだった。
とりあえず俺は友達や先輩に相談してみることにした。
高校から就職してからもずっと絡んでる友達の1人、玉村 和斗と話してた。
「ぷっはははは、お前なに?フラれたの?」
ビールを気持ちよさそうに飲みながら、和斗はそう言った
「お前こそなんだ?人がフラれて落ち込んでるのがそんなに面白いか?」
「いや、まぁ面白いかどうかで言うとかなり笑えるな」
「よし、俺は帰る。お前に相談しようと思った俺が馬鹿だった。」
「おいおい待ってくれよ、冗談だ、冗談♪」
笑いながら和斗はそう言った。
「お前……笑いながら言うと嘘にしか聞こえないんだが……」
「まあまあ、それは一旦置いとくとして相談ってのは?」
「んー、なんというか……」
「なんだよ、はっきり言えよ」
「笑ったり、バカにしたりしないか?」
「内容によるな」
俺は少し言うかどうか迷ったが言わなければ何も始まらないような気がしたから言うことにした。
「実はまだ未練があってな……その復縁とかってできるだろうか……」
「あはははははははは!え?なに?前あった時は『正直別れたいと思う時が多々ある』とか言っておきながらお前いざ別れるとなるとそんなこと言うの?」
案の定コイツは笑ってた、周りの客の目を気にせずに壮大に笑い転げてた。
「いや!自分でも都合がいいのは分かってるけど!」
「はいはい、人に取られるとなると嫌だよね〜」
「あの頃はなんだろう、倦怠期?みたいな?ものだったんだよ、多分……」
「男ってのは一時の感情に流されやすい生き物だからな」
「なんだお前でもそういう時があるんじゃないか」
「ん?俺はそうなる前にフラれるな、付き合っても自由気ままに過ごしすぎて冷められるんだよ」
「お前……なんでそんなにモテるんだよ……」
「顔がいいからだろ」と満面の笑みでそう言った。
「クソ腹立つな」
今のままじゃ話は進まないと思った俺は酒を思いっきり飲み勢いで聞いた。
「ぶっちゃけお前はどう思う?可能だと思うか?」
「さぁ?状況によるだろうな」
「例えばどんな状況なら復縁可能なんだ?」
「んーまぁ、そうだなぁ……例えば相手に好きな人や恋人がいないことかな、それならまだアプローチを掛けることは可能だからまた振り向かせることは出来るだろう」
「……」
「おい、まさか……お前浮気されたのか?」
「まぁ、はい……そうですね……」
和斗の事だ、どうせ笑うんだろうなと思ってたら予想外の答えが返ってきた。
「よし、わかった、誰か紹介してやる」
あまりにも真剣な顔で言うもんだから流石の俺も驚いた。
「え?ちょっと待てよ」
「あのな、1度浮気したやつは次も浮気する可能性が高いんだ。未練が残るのもしょうがないが、そんな相手とは復縁したとしても長くは続かないもんだ」
その時の和斗の言葉には重みのようなものを感じた。
「それにもう向こうに相手が居るならアプローチとかしても向こうからは迷惑と思われるかもしれないぞ?」
「そ、そうなのか」
「逆の立場になって考えてみろ、もう自分には他に好きな人、恋人がいるのに連絡をしてくるやつを」
「うーん、確かに鬱陶しいと思うかもしれんな」
「だろ」
思わず納得してしまった。こいつ恋愛のことだと、こんなに親身になってくれるんだな。
「でもよ、紹介してくれるって言っても俺人見知りだし……紹介されても上手く会話できる自信ないぞ?」
「んー、そうだったな……」
「まぁ、今は恋愛はいいかな、今日は聞いてくれてありがとう、話すと少しスッキリしたわ」
「んーいや待てよ、居るぞ人見知りのお前が話せる人が」
「いや、俺は今恋愛はいいって言っただろ?」
「そう言ってもな、今後いざ女性と話すってなった時に何も話せないのも困るだろ?」
「それはそうだけど……」
「安心しろ、ちゃんとお前が話せる人を紹介するからよ!」
妙にニヤニヤした和斗の顔が気にはなったが俺も前に進まなきゃ行けないって思ってたから和斗の好意に甘えることにした。
「そこまで言うなら頼むわ」
「おう!まかせろ!」
和斗と別れ、家に着いた時和斗からメッセージが届いてた。
『今話したんだけどさ、お前となら全然話してもいいってよ』
『ん?何の話だ?』
『紹介するって言ったろ?』
『言ってたな』
『覚えてるか?俺の姉ちゃん』
玉村 秋音、和斗の姉だ。
『そりゃ、まぁアレだけ有名だったし……』
『あー、そーいえばそうだっけ?
姉ちゃん今彼氏居ないみたいだし、大丈夫ってよ』
『え!?あき姉と!?』
『なんだよ、姉ちゃんじゃ、不満なのか?』
『不満なんてないけど……てか、俺なんかで大丈夫なのか?』
『まぁ、お前だから大丈夫なんだろ』
『意味がわからん……』
『とりあえず話してみろよ』
それからあき姉の連絡先が来た。