【18】遊里の過去⑧
ほんとにすみません!10月にこの過去話終わらせる予定だったのですが、投稿が遅れてしまいました<(_ _)>
俺は家から出て、階段の降りると電柱に人影があった。その人影にはスマホの明かりが当たり、ハッキリ顔が見えてた訳ではないが誰かは分かっていた。
その人影は俺の存在に気づくとスマホの電源を切り、こちらに近づいて来た。
「お、来たね」
「おっす、霞」
「わざわざごめんね、こんな時間に」
霞は少し申し訳なさそうな顔をしながら、俺の前に来た。
「別にいいんだけどさ、俺も用があったしな」
「んー。って事はやっぱり聞いた?」
「聞いた聞いた。大介からバッチリな」
「そっかぁ、聞いちゃったか」
そう言うと霞は少し困った様な顔をして、笑った。
「正直さ、それ聞いて遊里はどう思ったの?」
「別に嘘つかれてた事に関しては特に何とも思ってないよ。ただ一つだけ気になった事はあったかな」
「えーっと……何かな?」
少し緊張したように霞は聞いた。
「そんなに俺のことが好きだったの?」
俺はニヤッと笑い、霞に聞いた。
すると霞は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていた。
「……っぷ、あははは!!やっぱり遊里って変わってるよ!」
「普通気になるだろ?だってお前の元カレって二人の美女から好かれてたんだぜ?そんな彼氏よりも俺のことが好きって聞いたら男としてこれほど嬉しいことはない」
「あの……そういうのはズルい……」
「え……?」
霞の方に視線を移すと髪の毛先をクルクルいじり、街灯の灯りだけでもハッキリ分かるくらい顔が真っ赤だった。
「急に美女とか言われると、反応に困る……」
「あ、勢いで変な事言っちまってたか」
俺がそう言うと、霞は視線こちらに向け一歩俺の方に近付いてきた。
「ねぇ、変な事って何?ウソって事?」
「い、いやウソじゃないけど……」
霞は俺の目から視線をそらすことなく、ジッと見つめながら「けど、何?」と聞いてきた。
「ウ、ウソじゃないです……普通に可愛いと思ってます……」
霞はその言葉を聞くと、クルっと振り返り両手を頬に手を当て、その手を腰の後ろに回すと少し咳払いをした。
「……普通って言葉が気になるけど、今はこれで良いこととしておきますか」
「なんか変な許しが出たことだし、本題に入ろうぜ」
「本題?」
まだ少し顔は赤かったが、雰囲気はいつもの霞に戻っていた。
「いや、なんでこんな時間に呼び出したかだよ」
「あー、それは私の昔の話を聞いた遊里が今後も私と仲良くしてくれるか気になってね」
「はぁ?なんだそれ、そんなので縁切るとかならないだろ」
「まぁ、遊里はそう言うかなぁとは思ってた」
顔はいつもの霞の顔はしていたように見えたが、声のトーンは少し暗かったように感じた。
「俺『は』ってどういうことだよ?」
霞は泣き出しそうな声を我慢するように「えへへ……」と笑いながらこう続けた。
「詩乃からもう関わらないでって言われちゃったんだ」




