【14】遊里の過去④
すみません、更新が遅れました<(_ _)>
「ふぁ~ぁ、結局昨日はほんとに遊んだだけだったな」
俺は閉じようとする瞼を必死に上げながらベッドから起き上がり、少し光が差していたカーテンをゆっくり開いた。
「やっぱ朝はきついな……」
俺は洗面台に行って眠気を取るために顔を冷水で洗い、手を上げ全身を伸ばしリラックスした後冷蔵庫を開けた。中にはお茶や酒等の飲み物が多量にあり、食材の類いは一切入ってなかった。
「うわぁ……まじか、なにもねぇな」
さて、どうするかなと考えていると俺の家の中に『ピンポーン』とインターホンが鳴り響いた。俺は反射的にインターホンのモニターを覗き込んだ。それから俺は通話ボタンを押した。
「なんでお前来てるんだ?」
モニターに映り込んでいたのは満面の笑みをした大介だった。
『よっ!遊びに来たぜ』
俺は「はぁ……」とため息をこぼしながら玄関へ向かい扉を開けた。
「なんで俺はこんな朝早くからお前の顔を見なきゃならんのだ……帰れ」
「朝!?お前今11時半だぞ……あと少しで昼じゃねぇか」
「12時から昼なら11時59分までは朝だろ?」
「お、おう。うーん……納得したくねぇけどその理屈ならそうなるな」
大介は両腕を胸の前で組み、んー、んーと言いながら納得出来ないという顔をしていた。
「それで、お前は今日なんでウチまで来たんだよ」
「そんな迷惑そうな顔をするなよ、良いもの持って来たからよ」
大介はニカッと笑い、手首にかけられていたビニール袋から大量のカップ麺を見せてきた。
「ほぉ……入って良し」
「ったく、現金なやつだな。ジャマしま~す」
俺は大介をリビングにまで上げ、カップ麺を食べることにした。
「お前がここまでするって事は何か理由があって来たんじゃないか?」
「んー、半分は遊びでもう半分は確認だな」
「確認?」
大介は持っていた箸を一旦置き、体と視線をこちらに向けてへんに真剣な顔をしていた。
「お前さ、霞ちゃんから何からなんか相談とか受けてないか?」
「霞から?」
(多分、霞自身まだ別れたことを言ってないだろうし、俺は何も知らないふりをしとくか)
「いや、なにもないけど。どうしたんだ?」
「んー、ほら霞ちゃんって俺らのグループで遊ぶことはあっても誰か一人と遊ぶことは無いじゃん?あ、詩乃の馬鹿は除くけど」
「まぁ、アイツ彼氏いるしな」
「だろ?でも、昨日詩乃が霞ちゃんと男が一緒に遊んでたって言ってたんだよ」
「ほぉ……そいつは気になるな」
(それ俺じゃ無いよな……?)
俺はスマホ取り出し、大介に気づかれないようにこっそり霞に確認のメッセージを送り、スマホをポケットの中へ入れた。
「だろ!なんか変な男に騙されているんじゃないかって詩乃が心配しててよ、んで俺も心配だから、霞ちゃんと仲が良いお前ならって思ってな」
「ん?霞はみんなと仲が良いだろ?」
「いや、そうだけどよ。なんつーか俺らと遊里じゃ話し方が違うって言うか、俺らには壁があるように感じるんだよ」
「んー、そうだろうか?」
「あ!ほら、俺とか桂馬に対しては苗字で呼ぶけど、お前に対しては名前呼びだろ?」
「あー、そう言われたらそうか」
確かに霞は俺に対しては馴れ馴れしいとまでは言わないが、結構フランクに接してくれてると思う。大学の右も左も分からない時に出会ったから仲良くなるまでにそんなに時間もかからなかった。話してみると音楽や漫画の好みも合うこともあった。
「んで、どう思うよ。霞ちゃん大丈夫だと思うか?」
「んー、そう……ん?」
その時ポケットに入れていたスマホが振動したのを感じ、反射的にスマホを取り出し画面を見ると、霞からメッセージが来てた。
『矢花 霞:最近は遊里としか遊んでないけど、どうしたの?』
はい、俺でした。俺は『何でもない』と返信し、またポケットに突っ込んだ。
「ん、どうしたんだ?」
「霞は大丈夫だと思うぞ、アイツなんだかんだしっかりしてるし、そんな心配は必要ないだろ」
「それもそっか!」
俺はホッと一息つくと、また通知が来た。
『矢花 霞:今アンタの家の近くまで来てるんだけど、遊ばない?』
今は大介が来てるし、何より今こんな話の後に霞が一人で俺の家まで来るってなると色々と面倒だな。俺は『今日は無理』と送った。
「なぁ、今からカラオケでも行かないか?」
「カラオケか。最近行ってなかったし、久しぶりに行くか!」
俺と大介は伸びた麺を口の中へかっ込み、支度の準備をしているとまた通知がなった。
『矢花 霞:えぇ、もう家の前なんだけど??』
俺はその通知を見て思わず「は!?」と間抜けな声が出てしまった。
『今は大介が家に来てるから、帰った方がいい』と送り、俺はスマホをポケットにしまった。
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