【13】遊里の過去③
今回少し投稿が遅れてしまい申し訳ありません<(_ _)>
霞はまだ詩乃達に話せないままでいた。
こういうのは本人次第だから他人がどうこう言うような事でもないだろうから俺も霞が言うまではその話題には触れないようにしていたが、秘め事というのは早めに話した方が良いのかもしれない。そういうものは後にすればするほど事は大きくなる。
だからこそ、あんなことになったのかもしれないな。
霞から事情を聞いて土日が過ぎ、月曜日の朝のことだった。
「あ、遊里!おっはよ~」
大学の校門前で霞が手を振っていた。
「オッス、今日は元気そうだな」
俺も軽く手を上げて挨拶を返した。
「ってか、霞は今日講義ないんじゃなかったっけ?」
「うん、ないよ。てか、よく覚えてるな~」
霞は「さすが」と言いながらケラケラと笑っていた。
「基本一緒にいるんだ、霞以外の他の3人の事も大体覚えてるわ」
「えぇ、怖っ……私覚えてないよ」
霞は少し後ろに下がり、引いてた。
「まぁ、そんな事はいいんだよ。なんでここにいるわけ?」
「えーっと、今から予定とかあったりする?」
「大学 講義」
なんだ、コイツは馬鹿だったのか。俺がなんで朝からこんなとこにいると思ってんだ。
「ちょ、そんな呆れた顔しないでよ、あとその単語だけの返事やめてよ」
「実際そうだろ。1コマ目からなかったら俺はまだ夢の中だよ」
「なんなら昼まで寝てそうなんだけど」
「否定はしない」
「出来れば否定して欲しかったわ……」
「それで、本日休みの霞様はなぜここに?」
思い出したように霞は「あ!」と言った。
「ねぇ、今から遊びに行こうよ!」
コイツはやはり馬鹿なのかもしれない。俺が「だから、今日は!」まで言うと霞は俺の腕を掴んで、大学から連れ出した。
「はいはい、デート行くよ」
霞は声のトーンはいつも通りだったが、腕を捕まれていた俺でも分かるくらい顔は赤くなっていた。
「恥ずかしくなるならデートなんて言わなきゃ良いのに」
「……ッ!う、うっさい馬鹿!」
「あーはいはい、ついて行きますよ」
霞は彼氏と別れたばっかりってのもあって、今はたくさん遊んで気を紛らわしたいのかもしれないな。それに別れたことを知っているのが俺だけってこともあって今一番話しやすい相手になっているのかもしれないな。
「それで、今からどこに行くんだ?」
「んー、とりあえずなんか飲みながら話そうよ」
それから俺たちは大学から少し離れたカフェに入った。霞曰くあまり知っている人がいるようなとこだと変な噂話されそうでいやだったらしい。
「それで、今日は何の用だ」
「用?」
「ん?別れた彼氏となんかあったんじゃないのか?」
俺は尋ねた後にテーブルに置かれたカプチーノをすすった。
俺がそう尋ねると、霞はまたケラケラ笑った。
「そんなじゃないよ。ただ話したかっただけだよ」
霞の何気ないただ話したかっただけという言葉に俺は思わずドキッとしたのと同時にむせてしまった。
「……ごふっ!あのな、そういうのはやめとけ。そういう何気ない一言でコロッとやられる男子は多いんだぞ」
「男子ってそういうものなの?」
「そういうものだ。それにお前顔は良いんだからな」
そういうと霞はニヤッと笑った。
「へぇ~、そうなんだ。遊里ってチョロい人?」
「お前、顔は良いけどそういうとこあるからな。ドキッとはするけどやられねぇよ」
「ちぇ、面白くないの」
霞は口を尖らせぶつくさ文句を垂れた。
「お前とも付き合いが長くなってきたからな、それくらいの耐性はつくさ」
「さっき、あんなに動揺してた姿見せられた後じゃ説得力ないんですけど~?」
「うるせぇ!」
この日はカフェで過ごした後ショッピングモールで遊び、1日を終えたのだった。
少しずつ過去は終わりへ近づく




