3 コウティーは皇帝??
『まあ確かに説明不足すぎたな!すまんすまん』
『とりあえず、いろいろ説明するわ。わいが治めてた所は【ドリンキングダム】いうて、その名のとおり飲み物産業で成り立ってた国なんや』
『まあなんや、さっきの・・・・・自販機??の中にいっぱい飲み物ならんでたやろ?住人ひとりひとりがあんなんの元を作り出せる能力を持っとるんや』
『そうだったんだー♪いつもありがとう♪』
『へー世の中にはまだ私たちの知らないことがたくさんあるのねー』
2人ともコウティーの話を夢中なって聞いてる。マキはまだ半信半疑っぽいが
『それでやな、いつものように仕事をしてほのぼの暮らしてたんやけど、突然空から筒状の物体が現れて物凄い風を吹き散らしたんや』
『あれはびっくりしたで、たまに小さいのが現れて、風流やなー、くらいの風を吹かせるときはあったんやけど、あんなん初めてやったわ』
『それで国ごと飛ばされてしもて、気がついたら自販機からでてきちったんや。しょうみわいにも何が何だかようわかりません』
コウティーはやれやれと言わんばかりのポーズで話を締めた。
『その話が本当なら、災難だったわね。まだ頭が全然追いついてないけどね』
『かわいそー。あ、ところで【ドリンキングダム】の住人は能力があるって言ってたけど。コウティーはどんな能力をもってるの??』
『わいの能力は【紅茶】や、言っとくけど紅茶系の能力は代々皇族しか身に付かん、すごい能力なんやで』
『例えばええ紅茶をだしたりな、まあ紅茶つかうんやったら何でもできるわ』
『てか話してて思ったんやけど、君ら【ドリンキングダム】のことすら知らんかったいうことはここはわいが住んでた世界とちゃうのかもしれん』
『はよ帰りたいんやけど、方法わからんしどないしようか・・・・』
厚かましい顔をしながらソラとマキをチラチラみている。
『ねーマキ!!おもしろそうだからいろいろ手伝ってあげよーよ!!』
『んー、まあ大学もほぼ単位とってゼミだけだし、暇潰しにはいいかもね』
『ここで爪痕を残せば、もしかしたら飲料業界からの就職が引く手あまたになるかもしれないよ!!うん!!!』
『絶対それはない』
『とりあえずできるだけ協力するよえっと』
『わいほんまは偉いんやけど君らは特別に、コウティー、って呼んでくれてええよ。そのかわりかわいいかんじでよろしくな』
『とにかくありがとう、助かるわ~』
『ところで具体的になにしたらいいのー?』
『とりあえずわいの仲間を探してほしい!たぶん同じようにこの世界のどっかに飛ばされとる思う』
『了解!!そうと決まれば掛け声が必要だね!!!コウティーの仲間探しの旅に~ーーーーーーーーーしゅっぱーーーーつ!!』
『しゅっぱーーつ!』
『しゅ、出発・・・・』
ここに2人と1匹??のパーティーが誕生した。