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夜警で見たもの

 六花は飛び起きた。

 ばっと外を見るとまだ暗かった。

 隣の蓮香を見る。

 ……まだ寝てる。


 今のは、夢?

 私は夢殿にいたの?

 …陰陽師の夢は、夢であって夢でない。

 夢は現なのだ。とゆうことは、


 その時蓮香が身動きした。

「あ、ごめん蓮香。起こしちゃった?」

「……ん…大丈夫…おや…す…み……クークー」


 こいつ、完璧に寝ぼけてる。

 そろそろ明るくなってきたし。

 そろそろ母さんも起こしに来るだろう。

 …私だけでも起きようかな。


 −−


「おはよう、母さん。」

「あら、おはよう六花。早いのね。」

「うん。なんか夢見ちゃって。今日夜出かけてくるね。」

「あら、そう。いってらっしゃい。気をつけてね。」


 夢見たから出かけてくるって、どうなんだろう?

 普通ありえないよね。


 そんな取り留めのないことを考えながら、六花は、


「じゃあ、そろそろ蓮香、起こしてくる。」


 と言って自分の部屋に戻った。


 −−


「蓮香!起きろー!」

「……ぅう………ん…ふわぁ…おはよ…六花ぁ」

「……蓮香…学校遅れるよ?」

「え?あ、あーー!」


 はぁーやっぱり寝ぼけてた。


「ところで蓮香。今日夜警行くから。準備とかするもんあったらしといてね。」

「ん、わかった」


 うん、よしっと。


 −−


 学校が終わると、私と蓮香はすぐ家に向かった。


「早く帰ってすぐ準備とかしよう。」

「そだね。準備とかなにもってこうか?」

「そうだね、蓮香は何がいいと思う?」

「えっ、そんなの六花の専門的知識で考えてよー。」

「じゃあ、干桃と、干杏持ってこ?」

「いいね!特に桃は、魔除?なんだっけ?」

「おーあってる。よろしい。」

「えへへ」


 さあ、早く帰ろう。


 −−


 ……なんの気配もない。

 なんで?

 いると思ったのに


「六花?いないよ?」

「でも、夢見たから、、蓮香、神様にちょぉーとお伺いして。」

「え、うん、いいけど、」

「いいけど、何?」

「なんでもない。」

「じゃあ、よろしく」


 蓮香は気持を集中させて、深呼吸した。


「掛けまくも畏き 伊邪那岐大神 筑紫の日向の橘の小戸の阿波岐原に御禊祓へ給ひし時に生り坐せる祓戸の大神等 穢有らむをば祓へ給ひ清め給へと白す」


 時間が過ぎていく。

 でも蓮香はきっと今御神託を聞いているのだろう。


「……………妖は、いる。…だがここにはいない。」


 蓮香じゃない言葉が聞こえる。

 きっと伊邪那岐大神だろう。


「……妖は、ここから真っ直ぐ行ったところにある、空き地にいるだろう。そしてその仲間は、近々異変を起こす。早く解決せよ。でないと、ここの人々は、不幸にまみわれるであろう。」

「はい。では、今すぐ向かいます。伊邪那岐大神にあたりましては、この度の件が終わり次第、蓮香と二人で挨拶させていただきたく思います。」


 そして、圧倒的な神気が消えた。

 蓮香も、戻ったようだし。

 空き地に行ってみよう。


 −−


 空き地についた。

 …響いているのは、虫の音だけ。

 なんか、寒いし、陰気が漂ってる。

 …ここは、危険だ。


「……蓮香。ちゃっちゃと終わらせて帰るよ!」

「うん。…ここは、嫌だ。」


 よし。騰蛇を呼ぼう。

 彼は、十二天将が一人。最強であり、最凶。

 しかし、一番の優しさを持つ。

 そして、彼の放つ火は、地獄と天国の狭間に浮く蓮の花。


「騰蛇。」


「向こうだ。行くぞ。」


 頼りになる。

 なりすぎる。

 いつか、彼等の力を借りず、立派に仕事をしたいな。

 ……そしたらやっと、晴明に胸を張って、一人前になったよって、胸を張って言える。…はずだ。


 −−


 しばらく進むと、陰気がどんどん大きくなっていった。


 この先に、何かいる。

 何か、怖いもの。


 早く帰ろう。



 −−


 また、少し歩くと、そのものの正体が見えてきた。

 寒い。

 嫌だ。

 これは、陰陽師としての直感。

 てことは。


 そこにいたのは、大きな何か、だった。


「大蛇?」


 騰蛇が、不思議そうにつぶやく。

 確かにそうだ。

 大蛇が多くいるのは、大和大蛇のいる、山だ。

 ここは、山どころか、緑も少ない都会だ。

 なんで?

 でも、嫌な予感がした。

 それは、本当に。


 …蛇の目を見て、わかった。

 赤いんだ。

 あの夢のように。


 まって。さっきの伊邪那岐大神の言葉を思い出して。

 なんて言っていた?


 その仲間は、近々異変を起こす?

 こいつの?

 てことは、大和大蛇?


 大和大蛇は、神の一端でもあるから、てことは。

 もしかして、大和大蛇の荒御魂?

 だとしたらやばい。とりあえず、こいつを倒してから、考えよう。


 大蛇が飛びかかってくる。


「オン キリキリ バザラ ウンハッタ。」

「オン アビラウンケン バザラ ウンハッタ。」


 大蛇が噛み付こうとしてる。

「この身は神の身!受け給へ、守り給へ!」


 蓮香だ。

 正直助かった。

 では、最後の仕上げを。

 騰蛇。その焔をこの夜再びあげて。その綺麗な焔を。


「臨める兵士戦うもの。皆陣破れて前に有りー!」

「騰蛇ーーー!!」


 凄まじい閃光と、霊力と、焔に陰気と、寒気がなくなっていく。


 とりあえず、近い危機は乗り越えたのかな?

 ホッとすると同時に、お腹がすいたな、って思って、疲れがばっときた。本当に疲れた。

 蓮香に謝っておかないと。

 さっきはありがとって。


 にしても、疲れた。

 騰蛇に運んでもらおっと。

「騰蛇、家まで送って。ね、お願い。」

 はぁーと盛大なため息をつきながら、騰蛇は、

「……いいだろう。」

 と言ってくれた。


 やっぱり、騰蛇は優しい。

 そう、思った。


遅くなって本当にごめんなさい!!


ええとですね、説明しますと、頑張って打ってたんです。でも、間違ったボタンを押してしまいまして。

頑張って、最後の方まで打ったのが全て消えました。

えと、それで、やる気をなくし、やっとできました。

ほんとすみません。

以後気をつけます。

これからもよろしくお願いします。

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