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詩集<Cold Seep>

頭の中の鏡

作者: papiko

ちょっとばかり厄介な鏡

白雪姫の継母が持っていた鏡は

もしかしたら脳の中のミラーニューロンだったのかしら

なんて考えてしまうわ


その鏡は他人の感情に

自分の感情とは裏腹の表情をつくらせてしまうの


条件反射

パブロフの犬みたいに


楽しいと思っているのに

楽しくないという顔をされると

自分の楽しいは消えてしまう


笑えないと思っているのに

笑っている顔をされると

自分の笑えないが消えてしまう


ミラーニューロンという鏡

ときには共感を生み

協調性をたかめてくれるけれど


私という感情を殺してしまうこともある


壊してしまいたいと思うけれど

壊れない

思ってる以上に丈夫な鏡


壊れない代わりに歪んだものを映してしまう

白雪姫の継母も歪んだ鏡に悩んでいたのかもしれない


外見の美しさの価値観など

場所によって時代によって

求められるものが違うのに


あそこにもここにも

白雪姫の継母がいるのがわかる


はやく可愛いおばあさんになりたい。

しわくちゃくちゃの笑顔が

幸せな笑顔が

いつも浮かんでいるような


しわくちゃくちゃの

可愛いおばあちゃんになりたい



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