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2話

 短文でごめんなさい。


 眩い光を放つ魔法陣らしきもの。

 思わず視界を手で覆ったその後には、とてつもなく美しい女性が其処には立っていました。


 始めて異世界らしい所で出会った人間は、魔女だったようです。


 魔法陣らしきものから突然出てきた女性、グリースさんはこの森を治める魔法使いだそうです。

 魔法、やっぱりあれ魔法陣ですかね。

 グリースさんは、自分が治める森に突如現れた不審な気配に様子を見に来たそうです。

 不審な気配。

 確かに不法侵入。言うなれば庭に現れた不審者、通報されますね。

 幸い、叫ばれたり攻撃されたりはしませんでしたが。

 後から聞くと、魔法使いとして二つ名があるぐらいの実力者であるグレースさんはよっぽどの人が相手でない限り余裕で撃退できるとのこと。このときも、大した脅威ではないと判断したため様子を見ることにしたらしい。何より、初対面の僕は、迷子の子どものような顔をしていて警戒するまでもなかったと笑われました。

 僕が、なんとも切ない気分になったのは言うまでもありません。



 グリースさんは僕の話を聞き、あり得ないと何度もいいながら家に連れて行ってくれました。

 「此処は黒い森、守護されるべき聖地であり魔力の無い人間が入ってこられるような場所ではない」

 そうですね、モンスター(仮)とか居ますもんね。

 「ニホンという国名もトウキョウという名の王都も私の知る限り存在しない。チキュウなんて言葉も聞き覚えがない。」

 思いっきり一刀両断されました。

 「おまけにその服装。見たこともない素材と工程で出来ているらしい。信じたくもないがどうやらお前が此処とは違う世界から来たというのは本当らしい」

 信じたくないって………。

 溜息まで吐かなくてもいいじゃないですか。

 「…はい、僕が知る限り地球には魔法使いはいません」

 グリースさんが難しい表情で頷く。

 「精霊に好かれている所をみると無害なようだし、お前の身の振り方が決まるまで家で身元を預かろう」

 意外なことに助けてくれるらしい。

いや、この人面倒とか言って放り出しそう……。

すみません、失礼なことを思っていって。

 思いがけず滞在先ゲットだ。

 「有難うございます、宜しくお願いします」


 その日から俊貴の黒い森での生活が始まった。



 グレースさんは妖艶系美女です。河田さんは文学系男子というか草食系?です。

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