1話
何となく書きあげた行き当たりばったり小説です。
あと、かなり文才はないです。
その辺を了承しましたら、どうぞ。
河田俊貴と言います。
文系学科の大学生です。
二十歳を過ぎて、もうそんな歳ではないと思うのですが異世界にトリップしたようです。
そう結論づけた理由はいろいろあります。
第一に朝寝て起きたら森の中というシチュエーションです。拉致や夢遊病といった可能性、後は友人のドッキリといった可能性もこの場合ありますかね。
でも、一応日本の首都にある大学に通っているので自宅も長閑な場所にはないんです。
電車で結構な時間をかけて通っているので、そんなごみゴミした街中ではないと思いますが。寝ている人を家族や近所の人の目を掻い潜って運び出せるものなのでしょうか。
それに、どうも日本の森じゃない気がします。
どちらかといえば、フィンランドとかドイツとか。すみません、大分違いますね。
とにかく、一度も目覚めることなく外国の森に連行とかないですよね。
それとですね、第二に妖精?のようなものが見えます。
手の平サイズの子どもが結構たくさんいます。
歳は3歳くらいから結構上な感じの子も。
人間じゃないですよね。耳が尖っているような気もします。
えっーとですね、まだ続けますと第三に、空に青い月が見えます。
比喩とかでなく青い綺麗な月が浮いています。ちなみに満月まであと少しって感じです。そういえば、向こうで帰り道に見たのは三日月だった気がします。
すみません、まだありました。モンスター(仮)がいました。
逃げてます、走っています、登っています。
額にあるのと合わせて3つの紅い目、全長5メートル以上はあるだろう体躯は狼に似ている気がします。大きな口から覗く鋭い犬歯がとても素敵です。
やっぱり肉食ですよね、見るからに。
木の上から目下の避難対象であるモンスター(仮)を観察する。
実は物凄く焦って動揺している俊貴は考えても仕方ないことを思う。
幸い木登りは出来ないらしい、モンスター(仮)たち。木の上からじっと様子を伺う。
うわぁ、めちゃくちゃ怖い。
グルルゥ。
唸っても駄目ですから。絶対降りたりしません。
「気絶しそう」
夜が明け去っていくモンスター(仮)を見送って、どれほど経つだろうか。ようやく安全だとわかっておもわず呟く。
肩の力が抜ける。
安堵の息を吐く。
そんな俊貴の頬を小さな手が撫でた。
慰めるように小さな手を伸ばして、頬を撫でて来るのは小さな子どもたぶん妖精。
妖精、本当に何処にでも居る見たいです。
一晩大変お世話になった、この木登りし易かった木にも一杯います。
むしろ、時間が経つほど段々増えて行くミラクルさ。
怖がっている横で、膝の上に登って欠伸する君たちに惨敗です。
さて、朝になったのですが、大変なことを知ってしまいました。
異世界にきちゃったらしいとわかること第五です。ちなみにモンスター(仮)が第四ですね。
魔法陣っぽいものが下に光っています。
あれって、魔法ですかね。
河田さんは呑気かつ適当な人です。
あと、すごく焦っているのにどうしようもない事を考えてしまうという。本人は結構真面目に必至です。