豚と呼ばないで
本編「暗殺依頼を受けたらとんでもない事になった」の1話読み切りのパロディ短編集。
いつものライルの部屋。
今日のライルは鼻眼鏡をかけて何か数式を書いている…
「ふぉっふぉっふぉ、シエラ君、ワシはこの世界の真理に気がついたぞ!レベル上げの効率についてだ!」
「はぁ…それで、何か分かったんですか、博士」
「うむ、通常、主人公と言うのは、指数関数的に強くなっていくのだ!
しかしだ、何とこの世界ではワシは強くなれんのだ!」
「それは環境の問題じゃなくてライル自身の問題でしょう?ただの努力不足ね」
「もう嫌だ〜、わしゃーもうレベル上げしても全然強くならないんだもん。
やる気が起きんわい」
そう言うとライルはソファーに倒れ込む。
「もー、仕事もせずにゴロゴロしてたら豚さんになっちゃうよ」
「やる気でないブヒー」
シエラはカチンと来てライルの胸ぐらを掴むと、上体を起こさせる。
「いい加減にしなさい、この豚!」
─ビターン
シエラはライルの頬を叩く。
「ぶ、豚ね…」
ライルは謎の呟きをする、シエラは意味が分からず今度は反対の頬を叩く。
─ビターン
「に、2度も豚ね…」
シエラは意味を理解するとその顔はみるみる青ざめていく…
「ライル…まさか…そんなネタを言うために…」
うろたえるシエラを尻目にライルは口角をあげ、ドヤ顔で決め台詞を言い放つ。
「親父にだって、豚れたことないのにぃー!」
「おっさんにしか伝わらないわよ!」
部屋にはシエラの悲痛な叫びがこだまする。
「ジャロに訴えられたらどう責任とるのよー」
「ブヒー」




