そこらへんに落ちている子供の恋
中学2年になった、浮かれた空気の中で、あたしに大きな雷が落ちてきちゃった。
初めて同じクラスになったひとりの男。
肩書きはテニス部の新星、そんなのどうでもいい。
声をかけたいが、一人じゃできずに、友達というコネを使って話しかけてみました。
すると彼は、下を向きながら無愛想に答えた。
あまりよく見えなかった、けれど頬がピンク色。
「ますます惚れちゃった。かわいくない?」
「え~ありえない。」
みんなそう言うけど、そんなのお構いなしよ。
ジャージを着たまま、田舎道でパリ・コレごっこしながら家へ帰る。
「告白されちゃった」
みんなに報告。きぶんは婚約発表した芸能人。周りの女子はパパラッチ。
その頃はまだ、幸せ全開だった。
ふたを開けてみると、やつは羊の皮被った、野獣だった。
「たまにゃ、友達としゃべりたい。」
そんなこと言ったらすぐに睨みつけられる。
sosも発射できない、降りていくスパイラル・・・・
やっと逃げ出したと思えば、今度は後ろ指さされて、
「あたしが手にしたものって、雲みたいだなぁ。」
そんなこと言ってみて、自分を慰める。もうどうだっていいや。なんてほざきながら・・・・