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自分は今まで何をしたんだろう

作者: 雑種犬

少しぽっちゃりした子供が元気に橋を渡っていた

子供の顔に不安は微塵もなくニコニコとした笑顔で安心して橋を渡っていた

橋には露店がびっしりと並んでおり、時折罵声が聞こえてきた

子供はその声に驚いたが、橋を渡り切る頃には罵声の事は忘れて笑顔になっていた





小学生くらいの子供が笑顔でスタスタと少しボロい橋を渡っていた

子供は少し怯えた様子で橋を渡っていたが時折聞こえてくる罵声にひどくショックを受けていた

もちろんその罵声は子供に向けたものではないが、誰かが怒られていることに怯えているようだった

子供が橋を渡り切った時、子供はひどく悲しんでいた




中学生くらいの少年がゆっくりと小さな橋を渡っていた

小さい橋にはゴミが捨てられており、それをカラスが啄んでいた

少年は見ないふりをして、うつろうつろと臭いに顔を顰めながら歩いていた

少年が渡り切る頃には、橋はゴミや鳥の糞だらけになっていた





高校生くらいの少年が人二人分くらいの細さの橋を渡っていた

橋の下には、ヘドロだらけだったが少年は下を見ず、呑気にゆっくりと歩いていた

そしてほんの少しだけ風が吹いていた

少年が橋を渡り切るころには、風は止みヘドロの臭いがまた漂ってきていた





大学生の青年が一本の綱を渡ろうとしていた

青年は綱を渡るか悩んでおり、綱の先では誰かわからないが青年を手招きしている

青年が振り返ると、最新のゲーム機や高級そうなお菓子が山ほど置いてあった

青年はもう諦めそうだった





人としての善い生き方は、繋がりを大事にすることだ。だがその繋がりを保てなかったり、繋がりを得たせいで不幸になってしますような人はどう生きていくんだろう。「人は、たくさんいるよ」。「探せばきっと仲良くなれる人がいる」。そんなことは、分かっている、知っている。努力しないと、何もできない。

それでも、後ろ向きにしか生きられない人だっている。そういう人はどうすればいいんだろう。


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