いきなりな結論
そこはお城のように煌びやかな場所だった。
「ふぉふぉおお これは愛らしい姫じゃな」老人は本当に嬉しそうだった。
「二人とも愛らしい 是非とも二人を花嫁に ふおふおおおお」
「お・・お爺様」私は泣きそうな気持をこらえて話を始めた
「あの・・実は・・」
「な、なんと上は男性か びっくりじゃな」
「あの・・・・」
「此処は他国と違う」一番エラィお爺様の一言
「はい?」
「独特なマイナー宗派で・・寛容じゃ」うんうんと頷くお爺様
「そうなんですか?」彼女でなく彼が聞いてきた
「・・・近隣の国々の影響でね」私は肩の力が抜けてゆくのを感じながら答えた
「国の指導者・・総理とかがいい加減・・じゃなく廻りに合わせているのもある」
ついでながら私は答える
「一時的な契約結婚
最近、問題になっている他国の場合と違い、ワシたちの国は
弱い立場の戦争未亡人などの弱者を助けるのは
大事な事じゃ」爺さま
「お試しでも良い・・お互いの気持ちを確かめるのに時間がいるじゃろう」
「・・その手・・大変、苦労をしているの」爺様「あ・・あの」彼が赤くなる
「だから、二人とも花嫁にしなさい なんなら、しばらくは一時結婚じゃ」
いきなりな結論を言う お爺様であった。