第四話 繰り返す日常
気が付くとまた世界のデストロイの下にいた。
そして、また裸だった。
何が起こったのか全く分からなった。
とりあえず、エジェンに向かうことにした。
走っていたらでかい外壁が見え始め、入り口に向かっていると
「キャーー」
また悲鳴が聞こえた、たぶん俺だろう。
すると、警備員姿のしていたバルケドがやってきた。
「変質者を発見、捕獲する。」
「おい、バルケドどういうことだよ。」
「なぜ、俺の名前を知っている。お前は誰だ。」
「カリクソンだよ!三日前にも言ったろ。」
「三日前?三日前にお前みたいな奴はいなかったぞ」
「とりあえず捕獲する」
そういうとバルケドは俺を牢屋に連れって言った。
「お前は、なぜ裸でいた。」
「俺もしらない、お前も俺のことを忘れているし」
「だからお前とは会ったことがないといいているだろ」
「さっきお前と、ミルティアで肉を食べたろ」
「何を言いているんだ、とりあえずこの服を着ろ。」
この時俺は気ずいた。
同じ服をもらい、入り口では同じことが起きた。
あの黒い空間に触れると過去に戻るようだ。
バルケドも何か知っているかもしれないから聞いてみるか
「バルケドは過去に戻る黒い空間を知っているか?」
「なぜ、それを知っている!」
いきなりバルケドの様子が変わった。
何が知っているようだ。
「バルケド何か知っているのか!教えてくれ」
「わかった、応接間で話そう」
そういうと、バルケドは魔法で牢屋を開けてくれ、応接間に行った。
行く途中に誰かに連絡している様子だったが、相手は分からなった。
「とりあえず、バルケドの知っていることを教えてくれ」
「あぁ、その黒い空間は『デストロイ』だ」
「えーと、あのでかい木と似た名前なのか」
「ああそうだ、あの黒い空間からやってきた木が世界のデストロイだ」
俺は少し驚いた。
人だけではなく、物すら過去に戻せるのか
「あの黒い空間、デストロイはなぜそう呼ばれているんだ?」
「デストロイが現れたら、その世界は崩壊する」
「は?でも俺は生きてるぞ」
「お前は、あの木と一緒で特別なのだろう」
「でもよかった、カリクソンが過去に戻ってきてくれて」
「なぜだ?」
「その黒い空間をつぶすことができるからだ」
「潰すって、どうやって」
「俺のスキル<無知人>で潰す」
「無知人?」
「ああ、このスキルはあらゆる概念や物を無にする代わりにすべての動物から、その記憶が無くなるというものだ」
「世界のデストロイがやってきた時もそのスキルを使ったのか」
「そうだ、いつデストロイが現れるかわかるか?」
「えーと、三日後の九時すぎのミルティアを少し先に行った道に出てきたぞ」
あの時バルケドから時間を聞いてよかったと思った。
「わかった。三日後ミルティアの前に来てくれ」
「それはいいんだけど、家がないからどこか紹介してくれないか?」
「わかったよ」
そういうと、バルケドは三日分の宿代と宿を紹介してくれた。
そこの宿はとても良かった。