失ってから気づいた本当の気持ち
世の中の高校生カップルが結婚する割合は大体3割だと言われている。つまり、バカップルや側から見たらそんなに仲良くなさそうなカップル、いたって普通のカップルなど色んなカップルを3組無作為に選出したらどこか1組は結婚するということになる。果たして本当に高校生カップルはそんなにも結婚というゴールに辿り着けるのか?現実はもっとシビアであるのではないか?
「いいよ、付き合お」
告白して返事が返ってきた時に、ふと脳裏で浮かんだというか思ったのがこれだ。
これは、高校生カップルの彼氏が大好きな彼女との未来を胸の内で妄想するお話みたいな感じである。
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梅雨。じめじめしてるし雨はよく降るしでろくなことがない。そんな時に彼女いない歴=年齢を卒業した。
そう、彼女ができたのだ。けれど、この彼女は自分が本当に好きなった相手なのかわからなかった。一時の気の迷いだったのかもしれない。だって中学から好きだった相手を半ば追っかけで入学した高校で、この前まで1年と少しの間告白し続けて振られ続けていたからだ。傷心を癒す存在が欲しくなって、仲良くなった女子のことを好きになった。だから、本当に好きなのかわからなかった。
「私、あなたのこと今はまだ好きじゃないけど好きになるように頑張るね。好きになるように頑張ってね」
相手もまだ自分のことを好きではない。こんな状態で幸せになれるのかよ。けど今更ほんとのこと話しても幻滅されて噂を広められるかもしれない。そんなこと考えていたら後戻りできなくなった。俺、いつのまにこんなクズになったんだろ…
付き合いはじめて2週間経った頃、デートをしていた時にふと彼女から
「私、あなたのこと好きになっちゃった」
生まれて初めて異性から言われた恋愛感情としての好きに、罪悪感を感じながらも喜びを感じた。思えばこのころからだったのかもしれない。彼女のことをホントの意味で好きになったのは...
好きと言われただけで惚れてしまうなんてちょろいと思われても仕方ない。しかし、あのあどけない笑顔を自分だけに向けられたら、この子を守りたい。今の俺には、眩しすぎて直視できない。けど嬉しい、可愛い、みたい、けどやっぱ眩しいからちょっとそっぽを向いて
「そっか」
と、そっけないかもしれなかったが、恥ずかしさを押し殺してだした返答になった。
………今思えばとても懐かしい思い出だ。
あれから3年、長いようで短い時間だった。いつまでも一緒にいてくれる。いつの間にかそんな風に思っていた。
………………………………甘かった。
生クリームに砂糖と蜂蜜をかけたかのように甘かった。
付き合ってから3年と少し、彼女から他の男とsexをしたと言われた。罪悪感でいっぱいだし広い世界を知りたい、君以外をもっと知りたいから別れようと言ってきた。
胸が張り裂けそうな思いだった。しかし、不思議と怒りの感情は湧いてこなかったのだ。自分の中に残った想いはただ一つ、好きという想いだった。浮気されても彼女のことが好き。おかしな話だよ、笑ってくれて構わない。けどなぜか怒りや殺意よりも好き。大好き。愛してる。彼女が自分の元から離れてしまうときになって今までで1番強くそう思った。だから必死になって反対したしとめた。1日2日は留まってくれたが、やはりダメだった。俺じゃなくて他の男ともっと遊びたい。俺がいると行動が縛られて嫌だ。だからやっぱ無理、別れよう。
辛い。苦しい。気持ち悪い。死にたい。消えたい。
こんな思いをするなら付き合わなければよかった。
なぜこんな思いしなければいけないんだ。俺がなにをした?いや、なにもしなかったからこのような事態になったのだろう…
悲痛な報告を受けてから5日目。彼女と直接会って話すことになった。軽く夕食を食べたあと、昨晩に他の男といった場所に連れられて話をした。俺に対する不満、それを埋めてくれる存在、そして俺とのこれから先を考えるにしても距離を置きたいと。今はお互いにもっと広い世界を知って、知ったうえでお互いに好きで必要だと思ったら今度は将来を見据えた上でお付き合いしよう。
ここまで言われて、まだ一緒にいてくれなど言えるはずがなかった。最後に口付けを交わし、彼女は俺の元からさっていった。