プロローグ
投稿後もちょくちょく修正してます。すみません<(_ _)>
内容はあまり変化ないですが、
読んでるときのテンポ、音韻、使いまわしとかが修正対象です。
桜花学園高等学校舎、昼休みの屋上に二人の影、追い詰められて壁を背にしているのは淡いブラウンの艶があるミドルヘアーの美少女。クッキリとした二重の瞼と長いまつげ、その中に埋め込まれた黒曜石のような瞳を、赤毛ツインテールの美少女、八雲魔理沙の青い瞳が覗き込んでいる。
「そろそろ正直になった方が良いんじゃないかしら?」
妖しい笑みを浮かべながらマリサは互いに組んである右手をコンクリート壁に押さえつけた。
「私には、何のことか分らないです八雲さん」
怯えたように顔を下に背けると逃すまいという風にマリサがその端正な顔を下から覗き込む。
「随分強情ね」
マリサが空いてる左手を少女の白い太ももに滑らせると肩がヒクっと動いた。
「や、八雲さん何するんですか!? 止めてくださいこんなこと!」
少女の赤く染まった顔をじーっと見つめながら、マリサはその手をスカートの奥へゆっくりと入れていった。
「早く白状することね。次の授業まで20分もあることだし」
少女の反応を楽しむようにモゾモゾとスカートの中を左手が弄る。”くっ”と羞恥を押し殺すような声をあげて少女は目を閉じ、そして自白を迫られている何かを拒むように下唇を噛んだ。マリサもやや上気しているようでその端正な顔立ちを同じく紅潮させていた。
「仕方ないわね。まぁ遅かれ早かれ俺のものになるんだからいいか、ふふ」
微笑みながらとうとう触れてはいけない最奥に指をツツっとすべらせた……そこでマリサは目を見開いた。
「あれ? ない」
直後慌てて飛び退いたマリサ嬢。もう限界だこの妖怪どエロツインテールカッコ爆めが。
「あったらあったで大問題だろ何考えてんだおまえは! ちょっと気持ち良かっただろ!」
夜中トイレに行ってる最中に井戸の守り人貞子に遭遇して”きっと来る〜!”とか歌われたような顔してるマリサに向けて俺はどなった、多少本音込みで。しかしひどいくらい萌える声になったな俺。
「え!? え!? なに!? それじゃこれって……」
尻餅ついてるマリサは震える指で自分の真正面を指差した。その先にはマリサ、美月ちゃんと見比べても決して見劣りしない程の美少女が腰に手を当てて睨んでいる。
「本当に女の子になっちゃったの?」
残念ながらそういうことだ。このツンツンしてるややグラマラスな体型の美少女、実は俺こと後宮京太郎君なのである。いや、今は便宜上、その従妹である京ちゃんってことになってるんだったな。しかしいきなり一番バレたらまずい相手に発覚しちまったぞ。どうしたもんだろうね、君? 俺はセクシーにややM字開脚の格好になっているマリサの手を取って引っ張り起こし、頬をくすぐる慣れない長さの髪を肩に流した。