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<6>お金は好きな人に貢ぐものです

 今日は俺が好きな漫画の最新刊が発売される日だ。

 そしてもうひとつ発売されるものがある。それはゲームソフトだ。


 どちらも欲しいがゲームを買えば俺のお小遣いが無くなる。漫画を買えば、来月のお小遣いまでゲームが買えない。


 昨日はゲームを買うつもりだった。だが今日になってスマホで最新刊の漫画の試し読みを読んだらすごく面白かった。


「あー、どっちを買えばいいんだ」


 もし漫画を買えば、また今度違う漫画の新刊が出たら買える。だがゲームが買えない。逆にゲームを買えば漫画はしばらく買えない


 どうして俺はこんなにお金が無いんだ。

 最近何にお金を使ったんだっけ。思い出せ。

 そうだ……中古の漫画やゲームを買ったんだ。


「あーー。もういっその事」


 俺は最終手段に出た。



 今日はあき君が欲しいって言っていた漫画とゲームの発売日です。


「よし、お出かけの準備が出来た」


 私の今日の予定は本屋さんと電気屋さんに行くことです。

 まずは本屋さんに行きます。


「今日はお出かけ日よりだな~」


 本屋さんに着きました。中に入ってお目当てのものがありました。

 六百円近くのと千円近くの二冊が売っていました。千円近くのものは特装版というもののようです。


 私はお目当てのものを買って電気屋さんに行きます。

 こちらでもお目当てのものがすぐ見つかりました。

 限定品と書かれているものがありました。それは最後の一つのようです。


「これでいいかな」


 私はお目当てのものを買いお家に帰りました。

 お家に帰り、荷物を置いてあき君のお家に行きました。



ピーンポーン

「はーい」

「こんにちはあき君」

「優奈か、遊びにきたのか?」

「あき君に渡したいものがあるの」

「渡したいもの?」

「うん、これプレゼント」

「プレゼントって俺誕生日じゃないよ?」

「そんなの分かってるよ」

「まあくれるなら貰うけど。開けていい?」

「いいよ」

「え、これって俺が欲しかった漫画とゲーム。しかも普通のより高い特装版の漫画と数量限定品のゲーム!」

「今日偶然本屋さんと電気屋さんに行ったら売っていたから(あき君のために)買ってきたの」

「買ってきたって自分用に買ったんじゃないの?」

「私はあまり興味が無いからあき君にあげる」

「そ、そうなんだ。ありがとう」


 興味無いのに何で買ったんだろう?

 まあいーや。結局最終手段で中古になるまで待つつもりだったんだけど、ラッキーだな。


「喜んでくれてよかった」


 ふふ。あき君すごく喜んでる。買ってあげてよかった。


「この二つ高かったんじゃないの?」

「大丈夫だよ。ほら私の家って少しお金持ちだから」

「そ、そっか。まあ、とりあえずありがとう。すごく嬉しいよ」

「うん!」

「よかったら上がって行く?」

「上がりたいけど今日は帰るよ」


 本当ははやくゲームをしたり漫画を読みたいはずなのに優しいなあき君は。


「そっかじゃまた明日」

「うんまた明日」


 その日の夜。

 今日はあき君すごく喜んでくれていたなー。

 ふふ。喜んでる顔も可愛かったなー。

 あき君が欲しいものなら何でもあげちゃうな。安いものでも高いものでもなんでも。

 あき君が望むなら私の身も心もあげる。

 おやすみなさいあき君。


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