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<最終回>無気力な男の子と尽くしすぎる女の子の日常

だらだら続いていた小説がついに最・終・回です!

我ながら、あんなにだらだらとしていたのに、よく最終回を迎えられたなと思う。

では、最終回をどうぞ!

 冬休みが終わってから、一ヶ月が経ち、二月となった。

 そして、二週間後には最後のテストがあり、その後はテスト休みに入る。休みに入って次に学校に行くのは、成績発表と卒業式だけだ。


 要するに、後二週間も行けば、楽勝って訳だ。

 長かった学校という束縛から解き放たれる。これで、俺は自由の身だ。ニートという意味も込めて。


「あともう少しだね」

「だな。長かった学生が終わる」

「これで、本当の意味でずっと一緒にいられるね」

「そうだな」


 そして、また月日が経ち――3月×日。今日は卒業式だ。


 気が付けばテストとなり、休みとなり、卒業式となっていた。

 ついに、今日長かった学生生活の終わりを告げる。


「三年X組赤石(あかいし)(あきら)

「はい!」


 体育館の舞台に上り、校長から卒業証書が入った筒を受け取り、礼をして、降りていく。


「三年X組蒼羽(あおばね)優奈(ゆうな)

「はい」


 優奈も卒業証書が入った筒を受け取る。

 全員が卒業証書を受け取ると、何だかんだと話を聞き、卒業式は幕を閉じた。


 卒業式には、俺と優奈の両親が来ており、二人の写真を撮ってもらった。

 その日は、そのままご飯を食べに行った。優奈のやつ、親が見ているのにあーんとかしてくれるから、困ったものだ。まあ、食べたけどさ。


「あらあら、ほんと付き合ってから、より仲良くなったわね」

「優奈ちゃん、あまり晃を甘やかすと、私の夫みたいなダメ人間になるわよ」

「大丈夫です! そうなったら、私が一生お世話するので!」

「なら、大丈夫ね」


 優奈は親の前で何を言ってるの!? 俺の親も何が大丈夫ねだよ!?

 二人がよくても、優奈の親が許さないだろ。


「あら、やっぱり私に似てるわね優奈」

「そうなの?」

「ええ。私も昔は、よくお父さんをダメにしようとしたわね。ねえ、お父さん」

「お、おう。そうだな」


 優奈のこれって、親譲りだったのか。遺伝子……バカにできないな。

 なんか、両方の両親から普通なら許されないはずの許しをもらい、俺は親公認のダメ人間になりそうです。


「よかったね、あきくん」

「そうだな」


 まあ、できるだけ家事を手伝って、自分を誤魔化そう。


 それから、一年が経った。


 ♡  ♡  ♡  ♡  ♡


 今、俺たちは二人で同棲……いや、夫婦生活を送っている。

 そう、俺たちは卒業した一ヶ月後に結婚をした。


「優奈……俺と結婚してください!」

「はい!」


 ここだけを見れば、俺が勇気を振り絞ってプロポーズをしているが、実際は、なんか上手く乗せられてした感じだ。

 まあ、多分、そうでもされないと、俺はなかなかプロポーズをできないだろうな。


 そして、その二週間後には思い出の北海道に新婚旅行に行った。

 前と別の場所に行き、十分と楽しんだ夜は旅館で変わらずセ〇クスをした。


 それから、帰ってきてから数週間が経った時、優奈が突然病院に行ってくると言い、俺は調子でも悪いのかと思っていた。

 病院から帰ってきた優奈は満面の笑顔でこう言った――


「あきくん、家族が増えるよ!」

「え……えぇぇぇ!! マジで!? 赤ちゃんできたの!?」

「うん!」


 後から聞いた話だが、全て優奈の計画通りだったらしい。

 あの新婚旅行の日は、デキやすい日だったらしく、やたら優奈が中に出してと言うなと思ったら、そういうことだったらしい。


 その後、優奈に陣痛が起り、病院に運ばれ、日を跨いだ時に分娩室から元気な泣き声が聞こえてきた。


「あぅぁ」

「ぅぇあ」

「よしよし、どうしたミルクか? 優輝(ゆうき)優良(ゆうら)


 優奈は男女の双子を生んだ。男の子は俺の名前から『き』と優奈から『ゆう』を取り『優輝』だ。

 女の子は、俺から『ら』、優奈から『ゆう』を取り、『優良』だ。


「お腹空いたのかな?」

「多分そうだと思う」

「ちょっと、待ってね。はい」


 優奈は服から前よりツーランク大きくなったおっぱいを出し、二人の赤ちゃんに母乳を飲ませる。

 優奈は母乳だけで、二人を育てるつもりらしい。


「元気よく飲んでるな」

「うん。沢山飲んで、大きくなってね」

「…………」

「ふふ。パパの番はまた夜ね♡」

「うっ……べ、 別にそんなつもりはなかったけど、わかった」


 子供が生れた後も、俺たちはレスになることなく、夫婦の営みが続いている。

 そのときに、少し母乳を飲んだりしている。そのせいか、なんかママプレイが多くなってきた。


「ふふ。パパに似て、おっぱい吸うの上手だね」

「ちょっと!? 子供に変なこと言わないでくれます!?」

「あはは。褒めてるのに」

「他を褒めてよ」

「うーん? 小説家になれたこととか」

「うん、まあ、そんなやつ?」


 あれから、俺はパソコンで小説を書き上げ、小説を新人賞に送った。そしたら、将来有望賞を取り、小説家になれた。

 なれたにはなれたが、売れない小説家になれた。


 だったら、どうやって生活をしているのかと言うと、優奈が稼いでくれている。

 優奈もパソコンを使った仕事をしており、それで稼げているらしい。

 結局、俺は養われている。


「飲んだら、寝ちゃった」

「寝かそうか」

「うん」

「可愛いな」

「可愛いね。……ねえ、ちょっとだけする?」

「っ! ……うん」


 ベッドに倒れている優奈の上に被さると、優奈が俺を見つめながら言った。


「あきくん、これからも一生あきくんだけを愛しているからあきくんも……わたし以外愛さないでね」

「うん。一生優奈だけを愛しているよ」


 俺たちは結婚しても変わることなく、ずっとこのバカっプル感が抜けない幼馴染みで夫婦のままなのかも知れない。


 これは――無気力な男の子と尽くしすぎる女の子の日常だ。


今度こそ終わり、(ありがとう)本当に終わり!!(ございました)


だらだらし過ぎて三、四年が経ってしまった。

ここまで読んでくださってありがとうございます!(読んでくれたと信じている)

まだ、あと閑話が一話あるので、そちらもよかったら読んでください!


あと、ブクマと星を押していってください!


では、また――

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