<36>今年ももう終わりだね
メリークリスマス! 皆さん!
家族と過ごしていますか? カレカノと過ごしていますか? それとも……一人ですか?
まあ、どうであり、今年ももう少しで終わりですね。今回はそんな話です。
では、どうぞ!
今日は十二月三十一日――大晦日である。
不思議と皆、この時期になると決まっていう台詞がある。
「一年って早いよな」
「だね~」
つい最近まで、夏休みだのハロウィンだのって遊んでいたのに、気がつけばもう年末だ。
今年を振り返ってみれば、優奈と北海道に旅行に行ったり、夏祭りや海にデートに行ったりと、なにかと出掛けることが多かった年になった気がする。
「あー……今年ももう終わりだよ」
「来年は寅年だね」
「寅か……羊は食べられるな」
「あはは、本当だね」
俺たちは羊年生まれだ。メェーと泣いていれば、肉食動物に食べられてしまう。俺は肉食系彼女に(性的に)食べられてしまう。
上手い! 誰か座布団一枚持ってきて?
なんてバカなことを言っている間にも、今年の終わりが刻一刻と近付いてくる。
今年が終わると言っても、とくにすることはない。
去年までなら、『24時間笑うな!』を見ていたけど、今年はないんだよ。今年に限っては、『笑うな!』じゃなくて『笑え!』になったんだよなー。
と言うわけで、今年はそれを見ながら笑っているんですけどね。
優奈はこの前のクリスマスに二人で買いに行ったクマのぬいぐるみを抱いている。
あのクマの腹が何か書けるようになっていていたから、俺と優奈の名前を書いておいた。
今年が終われば、もう三学期になって、あっという間に卒業だな。
どうしよ……まだ、小説家になってないんですけど。念のために、進学か就職かを選んでおこと思ったら、マジの目で優奈に止められた。というか、三日ほど監……軟禁状態にされた。
というわけで、現在ニートに向かっている途中の赤石晃です。以後お見知り置きを。
「あきくん、あと三十分で年明けちゃうよ」
「わあ、ほんとだ」
今年も残すところ後三十分となったところで、皆さんは今年の一年はどうでした?
風の噂で聞いた話したけど、何かがあって全然外に出れない年だった言う人もいるらしいけど、俺にはどうしてか分からない。
まあ、何があったかは知らぬが、来年は自由に遊びに行ける年になるといいですね!
『年越しまであと五分です!』
もうそろそろ丑から寅に変わろうとしている。
今年良かった人も、悪かった人も――これもまた最後には皆こう言うよな。
「まあ、今年も何やかんやとあったけど、楽しい一年であったと思う」
ってね! では、皆さん! 良いお年を!
『Happy New Year! 明けましておめでとうございます!』
「優奈」
「あきくん」
「「明けましておめでとうございます!」」
来年は(も)良い年になるといいですね!
少し早いけど、あけおめ!
では、また――